世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。
11月のトピックは、「医療事情」です。
海外の病院って信頼できるの?言葉は?値段は?など、様々な経験をしてきたアンバサダーの皆さんに語ってもらいます。
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はじめに
マレーシアアンバサダーの佐々木華江です。
海外移住における大きな心配事のひとつといえば、その国の「医療事情」。
治安が比較的良好で、多文化共生が進んでいるマレーシアですが、安心して生活するためには医療制度や保険の仕組みについての知識は不可欠です。
特に子どもはしょっちゅう風邪を引いたり熱を出したりするもの。いくら自分自身が健康体とはいえ、病院とは切っても切れない縁となります。今回は、私の視点から見たマレーシアの医療事情についてまとめてみます。
マレーシアの医療レベルは?言葉は通じるの?
マレーシアの医療は経済発展と共に大きく変化し、現在ではアジアの中でも非常に高い質を誇っていると言われています。
医師たちはアメリカやオーストラリアなどで経験を積んできた人が多く、技術的には安心して医療を受けることができるでしょう。
医療従事者は英語を上手に話すことができますし、私立病院には日本人医師や通訳が揃う施設も多く、日系クリニックもあります。
保険の加入は必要?医療費ってどのくらい?
現地採用で働く場合、面接や採用の際に保険の内容をしっかりと確認しましょう。
日本では3割負担での受診が可能ですが、マレーシアでは自分で民間の保険に入らない限り10割負担となります。
例えば、ちょっとした風邪で近所のクリニックを受診すると RM110(約3800円)、大きな私立病院だとRM200(約7000円)程度かかると言われています。
私の場合は、会社が民間のグループ保険に加入してくれているため、1回受診するごとにRM5(約170円)を支払うのみ。薬まで処方してくれますし、何よりありがたいのはそれが家族全員に適用されるということ(上限あり)!
うちには6歳と2歳の息子がいるため、クリニックにはしょっちゅうお世話になります。そのため、会社が提供してくれる保険の内容は、実は勤務先を決める際の大きな決定打となっていました。
とある会社では、決められた分野(医療費・パソコンの購入など)の出費であれば、1年間でRM3000(約10万円)を上限に福利厚生として請求できるという規定もありました。
医療費がカバーされているのはよかったものの、果たして家族4人に十分だろうか?と少し心許ないという気持ちも。職種内容に興味はあったものの、最終的にはその会社を選びませんでした。
ただ、家族に保険を提供してくれるという規定でも、細かい内容までよく理解しておくことは重要です。
私の保険は「歯科」に対しては従業員本人のみで、家族は対象外のため、子どもたちのオーラルケアは特に念入りに行っています(笑)。
冷や汗もの! 幼稚園から「緊急事態」の連絡
マレーシア暮らしにも慣れてきた3ヶ月目。
「お母さん。ごめんなさい。息子さんが緊急事態です。すぐに連絡をください」と長男の先生からメッセージ。「緊急事態」という一言に心臓が張り裂ける気持ちになりました。
すぐに先生に連絡をすると、先生から次のような説明が。
「お手洗いのドアは安全のため閉めないルールなのですが、新しいお友達がそれを知らずに閉めようとしたため、息子さんがその子に注意をしました。そしたら、ちょっとしたケンカになり、息子さんがドアに指を挟んでしまったんです。そのままお友達はドアを閉めてしまったため、もしかしたら骨が折れたりしているかもしれない。泣き方も尋常じゃないです」
命に関わることではないことが分かり、少しほっとしたものの、すぐにお迎えに駆けつけました。
到着すると、「今から一緒にEmergency(救急外来)に行きましょう」と先生が車を手配。着いたのは大きな私立病院で、受付などは全て先生が代行してくれました。
待ち時間はほとんどなく診断や検査が始まり、「血圧計りますね」「レントゲンとってもいいですか?」とテンポよく進んでいきます。
泣きじゃくる息子を片目に(ああ、レントゲンっていくらかかるんだろう。何万円もかかるって聞いたことあるけど、高いから撮りませんってわけにもいかないよね…)などと、不毛な気持ちになる私。
結果として骨は折れていなかったことが分かり、子どもの骨の柔らかさに感心するのも束の間、先生がまた受付となにやら話をしている様子。
その後私のところに近づいてきて、「そういえばお母さん。今回は学校で起きた出来事で、学校の責任でもあるため、全てこちらが負担します!」とのこと(大体の学校はこのように団体保険に加入していて、校内で起こった出来事に対しては負担をしてくれるようです)。
ケガも軽症、料金も無料と分かると、ようやく心から安心。「もう!もっと早く言ってよ〜」と先生と笑い合うことができました。
我が家のモットー「健康が一番の節約!」
アメリカで盲腸にかかり、治療に320万円かかったと聞いたことがあります。マレーシアはそこまでではないものの、大きな病気になると100万円単位のお金が必要になるケースも。
我が家では「健康であることが一番の節約!」をモットーに、普段から予防に努めています。
日本を出発する前には、子どもたちにはマレーシアで推奨されているA型肝炎や狂犬病のワクチン接種をしてきました。野犬は他の東南アジアと比べたら少ないですが、野生の動物が多く存在しているため、注意が必要です。
狂犬病のワクチンはなんと1回15,200円。それを2人の子どもにそれぞれ3回接種。91,200円の出費となりました。
痛い出費となりましたが、安心を買うための必要経費。大人は…「犬がいたら逃げよう」と言ってまだ接種してないことはここだけの話です(笑)。
ちなみに、子どもが今まで受けてきた予防接種の続きなども母子手帳で確認しながら、しっかり記録をしてくれる日系のクリニックはお勧めです。
うちでは風邪などの症状は近所のローカルクリニック、予防接種や英語のできないパパが連れて行く時などは日系クリニックと使い分けをしています。日系クリニックは通訳がつく分価格も高くつきますが、会社の保険のおかげで、どちらに行っても基本RM5(約170円)を支払うだけで済んでいます。
話は変わりますが、マレーシアの飲み物(コーヒーやタピオカドリンクなど)は甘いものが多いです。そのせいか、私の体重が1年で5kgも増えたことが発覚…。
いよいよ家族にも指摘され、夫がスパルタトレーナーとなり、トレーニングを始めることとなりました。せっかくプールとジム付きのコンドミニアムにいる環境なのだから、利用しないのはもったいないですよね。
食事・運動はもちろんのこと、近いうちに健康診断も体験してみたいと考えていますので、またどこかでご報告できたらと思います。
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