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12月は、自由テーマでの掲載です。
今回は、マレーシアに教育移住した佐々木華江さんに、「マレーシアの教育」をテーマに学校の選択肢や選び方などについて語ってもらいます。6歳と2歳の子どもを連れて移住した佐々木さん一家は、どんな学校を選んだのでしょうか?
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マレーシアは英語教育の充実や多文化共生の環境から、教育移住先として人気を高めています。英語は公式言語のひとつであり、教育機関での授業は英語で行われることが一般的。クラスメイトや先生もマレー系、インド系、中華系などの様々なバックグラウンドを持つため、国際感覚を養うのに最適な環境と言えるでしょう。
現地採用で家族移住してきた私たちは、2歳の次男を近所の保育園、6歳の長男をインターナショナルスクールの幼稚舎に通わせています。今回はマレーシアでの教育の選択肢や魅力、理解しておくべきポイントなどをお伝えできればと思います。
現地校・日本人学校・インターの3種類!我が家の選択は
マレーシアの学校には公立、私立、日本人学校、インターナショナルスクールがあります。カリキュラムは、公立と私立はマレーシアの教育課程に準じたもの、日本人学校は文部科学大臣が認定している日本国内と同等の教育課程、インターナショナルスクールではイギリス式(ケンブリッジ式)が多く採用されています。
マレーシアの公立学校は日本と同じく、授業料が基本的に無償です。しかし公立学校は、マレー系、インド系、中華系の学校に分かれていて、それぞれの民族母語(マレー語、タミル語、中国語)に割く時間が長く、両親の一方がその言語を母国語としているなどの理由がない限り、日本人が入学することはほとんどありません。
日本人の子どもがマレーシアで教育を受けようとする場合、駐在員家族は本帰国した際にスムーズに日本の学校に順応できるよう日本人学校を選び、現地採用組はインターナショナルスクールを選んでいるという印象です。
私たち家族は、できるだけ長くマレーシアで生活してみたいという思いがあることから、インターナショナルスクールを選択しました。
子どもの送り迎えどうする?夫が「主夫」の体制に
学校選びは渡航前から開始していました。まずはGoogleマップで会社と入居予定のコンドミニアムの位置を確認し、通えそうな学校リストを作成。それぞれの学校のウェブサイトや口コミなどを片っ端から調べました。
マレーシアでは、日本のように子どもだけで歩いて登校という習慣がありません。そのため保護者自身で送迎をするか、スクールバスを利用する必要があります。車を持つ予定がなかった私たちは、まずは徒歩圏内で親が送迎できる学校を優先することになりました。
しかし、保育施設は18時くらいまで預かってくれるものの、小学校は基本15時くらいに帰宅。さらに、金曜日はイスラム教徒がモスクにお祈りに行く日なので、正午すぎに終わる学校も多いです。
フルタイム共働きの夫婦は、祖父母に頼るかお手伝いさんを雇うなど、なんらかの対策が必要になります。そこで我が家は、子どもの小さいうちは夫が「主夫」になるというフォーメーションを組みました。
いよいよ小学生になる長男 体験入学して転園
長男は、年明けにプライマリースクール(小学校)に進級します。それに併せて、進学予定の小学校の幼稚舎に転校しました。
というのも、小学校見学の時に先生からこんなアドバイスがあったからです。
「もしうちに通いたいのなら、幼稚舎から途中入学することをお勧めします。幼稚舎に通えば、体験入学で問題なければすぐ入学可能。けれど、小学校1年生から入る子どもには算数と英語の筆記試験と面談があり、必ずしも入れるとは限らないです」
算数や英語の学習は進めていたものの、筆記試験と聞くとまだハードルが高いのではないか?という気持ちが。また、早めに小学校を決めて安心したいという気持ちもありました。
そこで、転園になってしまいますが、先生のアドバイス通り一足早く幼稚舎に通わせることに。
長男の転校先の学校は、我が家から車で20分くらいかかります。スクールバスもありますが、うちの地域はエリア外だったため個人でドライバーさんを雇うことにしました。
電車で夫が送迎することも不可能ではないですが、毎日のこととなると負担が大きいと考えたためです。信頼でき、かつ手頃な価格でサービスを提供してくれるドライバーさんを探すのにも一苦労でした。
ママ友ネットワークや学校が提供してくれる情報に頼って、なんとか月400RM(約14,000円)で送迎してくれる人を見つけることができました。しかし将来次男が同じ小学校に行くことになったら送迎代も2倍かかるので、その時はまた別の方法を考える必要があるでしょう。 ちなみに、その学校では、「英語の特別補習クラスがないため、10歳くらいでこちらに渡航してきたばかりのお子さんの入学はお断りしています」とのこと。それぞれの学校のルールがあるため、学校見学は早めに開始することがお勧めです。
選択肢はたくさん 「楽しかった!」と通える環境を
日本の教育ではどうしても受験勉強を見据えて、知識をつける「詰め込み教育」が主流ですが、海外のインターナショナルスクールは自分で考え、調べ、意見をまとめ、発言するような自発的な学習姿勢が求められます。そのため学習量という意味では物足りなさを感じることがあるかもしれません。
しかし、私は子どもたちに「自己肯定感を持った人・困難を乗り越える耐性のある人」になってほしいと思っています。自分で考え、行動するという最もつけてほしいスキルを鍛えるには、ここでの教育が合っていると感じます。
ただし、インターナショナルスクールも様々です。
学費だけでも、学校によって年間50万円〜200万円といろいろ。欧米圏出身の先生や生徒が多いところにこだわると、クアラルンプール都心にある学費が高い学校になる傾向。学校の施設は、学費が高いほど素晴らしいですが、もちろんそうした学校に通わせたからといって優秀な子が育つというわけではありません。
また、我が家は大学まで2人の子どもを海外で育てることを考えた時に、持続可能な選択をする必要がありました。長男の学校は、中華系、インド系の生徒が多い印象の学校ですが、ひとクラス幼稚舎は13人、小学校1年生は20人以下と先生の目が十分行き届く環境です。何よりも、毎日「楽しかった!」と帰ってきてくれるので、しばらくはこのまま様子を見たいと思っています。
マレーシアの教育は、様々なカリキュラムの提供だけでなく、転校への理解、ホームスクール(学校に通わず自宅で学習するスタイル)の普及、英語がまだ難しい生徒は学年を下げて入学できるダウングレード、またその反対の飛び級も存在しており、まさに多様性の国!
子どもの適性に合わせていつでも方向転換が可能なので、もし子ども達に日本の教育が必要だと判断した時には、日本人学校に転校することもアリかなと思っています。考え方は人それぞれ。周りに左右されず、家庭や子どもにとって最適な選択ができるといいですね。
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