
- 海外で看護師として働く方法について知りたい
- 海外で看護師になると年収や待遇はどうなる?
- 日本と海外で看護職はどのように違うのか教えて!
海外で働くことを目指す多くの看護師の方が上記のような悩み・疑問を抱えているでしょう。
そこで今回は、年間100名以上の海外赴任者を輩出しているGJJ株式会社が、海外で看護師として働く方法や条件などについて解説します。
「日本との違い」や「国ごとに必要な看護資格」などについても詳しく紹介しているので、海外で看護師として活躍したい方はぜひ参考にしてみてください。

田村さつき
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海外で看護師として働く方法は大きく分けて2種類
日本人が海外で看護師として働く方法は、大きく分けて2種類あります。
ここからは、それぞれの働き方について詳しく解説していくので、海外で看護師として働きたい方はぜひ参考にしてみてください。
①看護ボランティア|短期的に看護師として海外で働きたい人向け
看護ボランティアとは、短期で海外の医療現場を支援するボランティア活動のことです。
数週間〜数ヶ月間ほど現地の病院や診療所などで医療ケアを提供します。
主に発展途上国や災害被災地での活動が中心で、短期とはいえ貴重な海外経験を積めるところが大きなメリットです。
なお、看護ボランティアとして海外で働く方法には、以下の3種類があげられます。
- 青年海外協力隊
- ジャパンハート
- 国境なき医師団
青年海外協力隊
青年海外協力隊は、JICA(国際協力機構)が運営する国際ボランティアプログラムのことです。
応募資格は、看護師免許の保有に加え、原則として満20歳~45歳の日本国籍を持つ方が対象となります。
派遣期間は基本的に2年間です。渡航費用や現地での生活費はJICAが負担するため、個人負担は少なく、多くの看護師が参加しやすくなっています。
アフリカや東南アジアなどの医療施設で勤務し、「感染症対策」や「母子保健教育」など幅広い医療活動に携わることが可能です。
ジャパンハート
ジャパンハートとは、アジア地域を中心に活動する日本発の医療ボランティア団体のことです。
看護師免許を持っている方なら誰でも応募可能で、派遣期間は最短1週間から数ヶ月程度まで、柔軟に選べるようになっています。
また、参加費用は1週間で約10万円~20万円程度(渡航費・現地滞在費込み)で、費用は個人負担となるケースが一般的です。
主にミャンマーやカンボジアなどで「小児医療」や「外科手術支援」を中心に活動し、術後の患者ケアや医療教育などを担当します。
国境なき医師団
国境なき医師団とは、紛争地域や貧困地域を中心に、世界中で活動している国際的な医療援助団体のことです。
看護師として応募するには、最低2年以上の臨床経験と、英語やフランス語を実務レベルで話せることを条件としています。
また、派遣期間は通常6ヶ月~1年程度で、渡航費用や現地での滞在費・保険は全額団体が負担し、活動期間中には毎月一定額の生活費が支給されるところが特徴的です。
主な活動内容には、「難民キャンプでの緊急医療」や「栄養失調児の治療支援」などがあげられます。
②国際看護師|長期的に海外で看護師として活躍したい人向け
国際看護師とは、現地の看護師資格を取得し、長期的に海外で活躍する看護師のことです。
アメリカやイギリス、オーストラリアなどの先進国が滞在先としての人気が高く、現地の病院に正規採用されるため安定した給与や高い待遇などに期待できます。
なお、国際看護師として海外で働く場合は、現地の看護資格に加えて「就労ビザ」の取得も必須です。就労ビザを個人で取得するハードルは高いので、海外就職・転職のサポート実績が豊富なエージェントに頼ることをおすすめします。

田村さつき
GJJでは毎年100名以上の海外赴任者を輩出しています!ビザの取得条件は国ごとに異なるので、気になる国がある方はぜひ一度お問い合わせください。
日本の看護資格は海外で使用不可!海外で働くための条件とは
ここからは、日本の看護師が海外で働くためのについて解説します。
以下5カ国の看護資格や語学力などを国別に詳しく解説しているので、海外で看護師になることを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
アメリカで看護師として働く場合
アメリカで看護師として働くには、国家資格「NCLEX-RN」の取得が必要です。
各州の看護協会(ボード)で受験資格を得てから試験を受け、合格後に看護師として働けるようになります。
また、州によってはTOEFLやIELTSなどの英語力試験のスコアも必須です。たとえば、カリフォルニア州では「TOEFL iBT(トーフル アイビーティー)」で84点以上のスコアが求められます。
なお、収入面は日本より高い傾向にあり、一部の州では年収約900万円前後と、日本の約1.5〜2倍になるケースも珍しくありません。
カナダで看護師として働く場合
カナダで看護師として働く場合は、まず希望する州の看護協会に登録しなければなりません。
州ごとに規定が異なりますが、看護師資格試験としては多くの州で「NCLEX-RN」が採用されています。資格審査から登録完了までに約1〜2年かかるケースが一般的です。
英語力も重要で、IELTS(アカデミック)の総合スコア7.0以上が求められる可能性があります。
ややハードルが高いように思えますが、カナダは看護師の労働環境が非常に良く、給与面でも日本の約1.5倍の年収を期待できるなど待遇面も魅力的です。
イギリスで看護師として働く場合
イギリスで看護師として勤務するためには、英国看護助産審議会(NMC)への登録が必要です。
そのため、「CBT(筆記試験)」と「OSCE(実技試験)」の両方をクリアしなければなりません。
また、語学力はIELTSで、各セクション7.0以上が必須です。
イギリスで働く看護師の給与は、経験を積むと日本の約1.2〜1.5倍程度になることもあり、労働環境も整っているため、日本からの転職希望者が多い国の一つです。
オーストラリアで看護師として働く場合
オーストラリアで看護師として働くには、看護助産師協会(NMBA)への登録が必要です。
日本の資格や学歴審査に加えて「OSCE(実技試験)」に合格する必要があり、「IELTS(Academic)」では総合7.0以上の英語力が求められます。
そのため、シドニーやメルボルンなどの大都市では、看護師の給与水準は高く、日本の看護師に比べて約1.5〜2倍の年収が見込めます。

田村さつき
もちろん、勤務環境やワークライフバランスも良好です!
ニュージーランドで看護師として働く場合
ニュージーランドでは「看護協会(NCNZ)」への登録後、「CAPプログラム(現地研修)」を修了することを就労の条件としています。
また、「IELTS(Academic)」で総合7.0以上のスコアが求められるところも特徴です。
看護師としての給与は地域差があるものの、日本の看護師より平均1.2〜1.5倍ほど収入が高くなる可能性があります。

田村さつき
生活環境が良好で治安もよく、移住を考える日本人看護師も多い国の一つです!
日本と海外で働き方に違いはある?海外で働く看護師の仕事事情
日本と海外では、看護師の仕事内容や働き方にさまざまな違いがあります。
日本では看護師が医師の指示に従ってケアを提供することが多いですが、海外では看護師がより自主的な判断を求められる場面が多いところが特徴的です。
たとえばアメリカやオーストラリアでは、看護師が患者の状態を判断し、医師と対等にディスカッションを行う機会が多い傾向にあります。そのため、臨床的な知識や判断力が重要です。
看護師業務の専門化が進んでいるところも、日本との違いとしてあげられます。
特にアメリカなどでは「専門看護師(NP:ナースプラクティショナー)」と呼ばれる資格があり、診察や処方など、日本では医師に限定される行為も看護師の判断で行えます。このように海外の看護師は、より専門的かつ高度な役割を担うことも可能です。

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さらに、ワークライフバランスの面でも違いがあります。海外では残業が少なく休暇取得も取りやすい職場環境が整っているため「仕事と私生活を両立しやすい」と感じる看護師の方が多いです!
日本の看護師が海外で働くメリット
ここからは、日本の看護師が海外で働くメリットについて解説します。
「海外で看護師として働くとどんなメリットを得られるのだろう…?」といった疑問を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。
英語力・語学力を身につけられる
海外で看護師として働く最大のメリットは、英語をはじめとする語学力が身につくことです。
海外の医療現場では、患者さんや医療スタッフとの日常会話に加え、専門的な医療英語を日常的に使います。
そのため、自然と実践的な語学力が向上するケースが一般的です。たとえば、イギリスやアメリカに勤務する場合は、英語で円滑なコミュニケーションを図る必要があります。
もちろん最初は戸惑うこともありますが、現場で毎日英語に触れることで、英語力を高められるでしょう。TOEICやIELTSなどのスコアアップにも繋がります。

田村さつき
「海外勤務後に英語試験のスコアが飛躍的に上がった」という看護師の方も多くいます!
日本よりも収入を高められる
海外で看護師として働くと、日本よりも収入が高まるケースが多くあります。
特にアメリカやオーストラリア、カナダといった国では、看護師の給与水準が日本よりも高く、平均して約1.5〜2倍程度の収入が見込めます。
アメリカのカリフォルニア州では看護師の平均年収は900万円を超え、日本国内での看護師平均年収(約500万円)※と比較しても大幅に高い水準となっています。
収入アップにより経済的なゆとりが生まれるところは、海外で看護師として働く大きなメリットです。
※参照:令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
海外の経験を日本に帰国してからも生かせる
海外での看護師経験は、日本に帰国した後もさまざまな場面で生かせます。
たとえば、「海外で身につけた語学力や多文化理解能力」や「国際的な視野」などは、日本国内の医療現場や教育機関、国際医療機関などで評価されるでしょう。
海外経験を活かして、国際医療を専門とした病院や外資系の医療機器メーカーに就職したり、看護学校・大学での教育職として活躍する人も多くいます。

田村さつき
帰国後のキャリア選択肢が広がることから、長期的なキャリアプランを考える看護師にとって海外勤務は非常に魅力的です!
まとめ
ここまで、海外で看護師として働きたい方に向けて必須の情報を紹介してきました。
日本の看護師免許は海外で使えませんが、実務経験は活かせます。国ごとに必要な要件を満たし、就労ビザを取得すれば、海外でも看護師として活躍できるでしょう。
海外での経験は、帰国後も活かせるので、長期的に看護師として活躍したい人にとって適切な選択肢です。初めての海外就職・転職は、多くの不安を感じるものですが、「収入アップ」や「理想のワークライフバランス」などを叶えたい方はぜひ挑戦してみてください。

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監修者の情報
田村さつき
Tamura Satsuki
<海外就職専門家>
起業家/事業家/キャリアコンサルタント
プロフィール
外資系化粧品会社でキャリアをスタートし、2010年にGJJ海外就職デスクを創業。海外就職のパイオニア兼、専門家として、テレビをはじめとするメディアへの出演実績が豊富にあり、立命館大学や阪南大学など、学生向けのグローバルキャリア支援も行なっている。

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