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「生きるために食べるオランダ人vs食べるために生きる日本人!」 ジャガイモ大好き、食事はシンプル|オランダ・Riko

世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。6月のトッピクは「食事」です。海外で暮らすとなると避けては通れない食の問題。第4弾はオランダから。オランダでの食事風景を見ると、「おなかを満たせればいいのかなぁ」と感じるというRikoさん。それでもオランダには日本ではなかなか味わえない美味しい料理もあるそうです。

オランダの食事、王道は「肉とジャガイモ」

Goedemiddag! オランダよりRikoです。

今回はオランダ人の食事事情についてご紹介します!

前回の記事では「オランダ語とドイツ語は似ている」と書きましたが、食事も同じでドイツの食事と似ているのではないでしょうか。ドイツと言えば「ビールとソーセージ」ですが、オランダも負けていません。シンプルな組み合わせの王道、「肉とジャガイモ」だからです(笑)。

しかし、ジャガイモといっても、その調理法はオランダ独自で、「Stamppot(スタンポット)」というマッシュポテトにケールやほうれん草といった野菜を細かく切って混ぜたものが付け合わせについてきます。 フレンチフライが付け合わせの時もあり、「日本より美味しい!」というのが個人的感想です。 街中にはフレンチフライ専門店もたくさんあり、お昼ご飯にフレンチフライ(だけ)を食べるという人もたくさんいます。

オランダ独自のジャガイモ料理「Stamppot」。付け合わせは、マッシュポテトに野菜を混ぜたものや、フレンチフライが主流

ランチはサンドウィッチ、シンプルすぎて日本恋し

 そのほか、有名なオランダのランチといえば「サンドウィッチ」。 オランダは何と言ってもゴーダチーズの産地ですから、チーズがたくさんあります。 これらチーズと生ハム、サラミなどを挟んで、簡単なサンドウィッチを作って食べるのが「ダッチ式ランチ」と言えます。

 ただ、「日本人の口に合うのか」と聞かれれば、正直なところ「まあまあ」という印象。オランダは、スパイスを多用するような食事は少なく、素材の良さを生かした食事が多いので、辛さや香辛料がきつくて口に合わないということはまずなく安心はできます。ただ、シンプルすぎて日本食の「旨み」などはありません。たまに、出汁の味が恋しくなるのは、日本人としてはしかたがないですよね……。

驚愕の物価高、ランチでも3千円以上 

オランダはご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパの中でも物価の高い国で有名です。レストランで食事を取れば、日本と比べると驚愕の金額に絶句してしまいます……。

ランチは1品とソフトドリンクのセットで、1人20ユーロ以上(3,300円)。ディナーは前菜1品+メイン1品+アルコール1杯で、なんと1人50ユーロ以上(8,300円) というイメージです。このような尋常ではない外食費用 を理由に、多くの人が普段は自炊をしています。

先に書いたように、オランダの食事のクオリティーは、物足りないことが多く、わざわざ高い値段を払ってそこそこの食事を食べるくらいなら、「自分で作って食べた方が美味しい!」と思うのは自然です。 アジアンスーパーもあるので、近場で日本の食材を手に入れることに苦労することはありません。

フレンチフライ専門店も多い!ランチはフライだけという人も

インドネシア、スリナム料理がおすすめ!

 オランダは、ヨーロッパ各地から多くの人が集まるハブでもあるので、レストランは多国籍で様々な種類の料理を楽しむことができます。 アジア料理では、植民地だったインドネシア料理が特に有名です。オランダ人にとっても近しい文化であり、チキンサテ(チキンにピーナッツソースがかかったインドネシア風串焼き)は特に人気です。

 もう一つ、元植民地で有名なスリナム共和国。日本人にとってはあまり馴染みのない国かも知れませんが、南アメリカの北東部に位置する国で、オランダにはたくさんのスリナムからの移民が住んでいます。特に、アムステルダムでは多くスリナム料理店があり、日本では味わえない食事体験ができます。 

シンプルな食文化を持っているオランダ。日本人にとっては物足りない気もしますが、「おなかを満たせればなんでもいいのかなぁ」と個人的に思うこともあります。ただ、これも生き方や文化の違いもありますので、答えは出ないところ。それより、欧州にいながらスリナム料理など日本では味わえない食事ができるのは魅力かもしれません。

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