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多彩なおかずはご飯にぴったり!刺激強めの味には賛否あり?|タイ・田端雄介

世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。6月のトッピクは「食事」です。海外で暮らすとなると避けては通れない食の問題。第7弾はタイから。タイで10年以上暮らす田端さん。タイ全土で様々な料理を食べてきた田端さんならではのタイ料理の特徴やオススメについて語ってくれます。

1.ガパオ、カレー…美食ランキングの上位常連

高温多湿で、一年中強い日差しが照り付けるタイ。その気候に合うように、トムヤムクンのような酸味と辛さが融合した多彩な料理が特徴です。お米に合う味付けで、日本人にはなじみやすくもあります。今回は、タイに10年以上住む私がその食事・料理についてお伝えしたいと思います。

まずは、専門家の評価や、現地に住む生の声を合わせて、タイ料理についてご紹介します

1.専門家の評価

1-1.世界別料理・食品ランキング

世界の料理を紹介するウェブサイト「TasteAtlas」の2023年国別ランキングによると、タイは世界で17位という評価を受けています。

タイ料理、食品として高い評価を受けているのは、カオソーイ、ガパオ、パナンカレーやプリッキーヌ―という唐辛子があります。

https://www.tasteatlas.com/best/cuisines

カオソーイ。ココナッツミルクのコクのあるスープに、平打ちの卵麺とカリッと揚げた卵麺の2種類が入っている。ライムをひと絞りするとぐっと風味がよくなる

1-2.世界の美食トップ50

国際ネットワーク・ニュースサイトとして有名なCNNの旅行メディア「CNN Travel」が発表している「The world’s 50 best foods」によると、なんと1位に輝いたのはマッサマンカレー!8位には、トムヤムクンもラインクインし、トップ10の中に2つもタイ料理が入っています。

https://edition.cnn.com/travel/article/world-best-food-dishes/index.html

1位に輝いたマッサマンカレー。肉やじゃがいもをココナッツミルクやスパイスなどじっくり煮込んで作ります

タイで生活したことがあったり、タイに来たことがある友人たちと会話をしていると、タイ料理に対してネガティブな印象を持っている人は非常に少ないと感じます。

前提として「美味しい」ということがありますが、もちろんその評価には賛否があります。主観ではありますが、タイ料理の良し悪し書いていきたいと思います。

2.日本人に馴染みやすい、タイ料理の魅力

①日本人好みの調味料

ナンプラーを代表とするタイの調味料は、日本人の口には合いやすいものが多いと思います。

また、日本でも有名な「味の素」がタイに進出したのは1960年。なんとタイでは60年以上の歴史があります。タイの調味料が日本人の口に合うように、日本の調味料もタイ人の口に合います。調味料ベースで考えても、日本人がタイ料理を美味しいと思ってしまう理由がわかります。

②ご飯(白米)に合うおかずが多い

2019年のタイの米の生産量は約3100万トン。国内消費は約1200万トンと、日本の消費量796万トンを大きく上回ります。タイ人の米好きがよくわかる数字です。

当然、ご飯に合うおかずも各地で特色のある者の多くあります。ご飯とおかずという王道の組み合わせが、タイ料理の主流です。実際にタイで生活していて、タイ料理のおかずの種類の豊富さや美味しさを日々体感しています。同じように米を主食とする日本人が、タイ料理に惹かれるのも当然かもしれません。

3.味の濃さと栄養バランス、タイ料理の気になる点

これまでタイ料理の良い面を見てきましたが、当然光があれば影もあります。

①味が強い料理が多い(辛すぎる、甘すぎる、しょっぱすぎる)

米に合う料理が多いからかもしれませんが、タイ料理は基本的に「甘すぎる」「辛すぎる」「しょっぱすぎる」など、濃い味付けの料理が多くあります。

そのため、料理によっては日本人の口に合わず、日本人の好きな料理と、日本人の口に合わない料理がハッキリ分かれる要因になっていると思います。

②小鉢が無い・栄養バランスが悪い

日本料理は、バランスの取れた料理が多い印象があります。しかし、タイ料理は極端な表現ですが、「肉と米と調味料だけ」「野菜と米と調味料だけ」といったシンプルな構成の料理ばかり。栄養バランスの偏りを考えると数十年単位でこの食事を取り続けることを想像と、不安が残る料理が沢山あります。

タイ生活を長く続けるためには、栄養バランスを考慮し、甘すぎる、しょっぱすぎるなど濃い味の料理は避けていくことが無難です……。

4.お勧めはヤムウンセンにクイッティアオ!

最後に、10年以上タイ生活をしている私が勧めるタイ料理を紹介したいと思います。

①ヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)

ヤムはタイ語で「混ぜる」などの意味。ウンセンは「春雨」を意味しています。

比較的低カロリーで、野菜、海鮮、肉、春雨などバランスの良い構成の料理で、野菜もしっかり食べられるのでお勧めの一品です。

②クイティアオトムヤム(麺はセンミー)

クイティアオはタイ風ラーメンのこと。そこにトムヤムスープのトムヤムの味を付け、ピリ辛の美味しいラーメンができます。私の感覚としては、あっさり気味の担々麺が近い味かもしれません。

このタイ風ラーメンですが、タイ人の中でも味付けの定義が恐らくハッキリしていない珍しいタイ料理のようです。私は様々な場所やお店でクイティアオトムヤムを食べてきましたが、お店によって個性がはっきり。タイ料理の中でもこんなにも味付けや具材にバラつきがある料理は珍しいです。麺はパスタのように様々な太さや形があり、選ぶことができます。私のオススメは「センミー」という細麺です!

「長期タイ在住日本人」ならではの意見かもしれませんが、バラつきのある料理だからこそ自分だけが知っている美味しいクイティアオトムヤムを見つけることが、ちょっとした楽しみになります。知人に自慢したくなる、ちょっとしたネタとなる珍しいタイ料理ですので、タイに来たらぜひ食べていただきたい一品です。

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