楽しい幼稚園生活。課題はママ友付き合い
マレーシアアンバサダーの佐々木華江です。
夫と子ども達がマレーシアにやって来て、間もなく10ヶ月。幼稚園初日の登園時に大泣きをした長男も、今や幼稚園に通うことが楽しいようで、誰とどんなことをしたのかを毎日家族に報告してくれるようになりました。しかし肝心の親は、当初は息子が話しているお友達の顔も名前も保護者についても分からず……。
海外移住における我が家のフォーメーションは夫が「主夫」であるため、幼稚園の送り迎えは基本的に夫。さらに、夫は初めての海外生活のため、英語はまだまだカタコト。精一杯の笑顔で挨拶をすると、もちろん相手も笑顔で答えてはくれます。ですが、うちはパパということもありママ友を作るのはかなりハードルが高い状況です。
周りを見てみると、お友達のママさん達はお迎えの後そのまま一緒に遊びに行ったり、自分の子どもと一緒に習い事に連れて行っていたり。送迎時にコミュニケーションをとって、だいぶ関係性ができているように感じました。
「プレイデート」って?絶好の情報収集のチャンス
マレーシアでは日本のように子ども達だけで公園で遊んだりする文化がありません。それは治安の問題だけでなく、外で遊ぶには暑すぎたり、蚊によるデング熱に対する懸念などもあったりと、気軽に遊べる公園そのものがあまり存在しないからなのです。そのため、子ども達が遊ぶ時は親同士が日時や場所を決めて「プレイデート」と呼ばれるお約束をします。プレイデートとは、放課後や休日に室内の遊び場に親子で集合して、子どもたち同士がのびのびと遊ぶ傍ら、親同士はゆっくりお茶をしながら情報交換やお喋りを楽しむ過ごし方です。そうなると子どもの人間関係は親の手にかかっていると言っても過言ではありません。
我が子にも是非プレイデートを!と思うのですが、送迎をする機会がほとんどない私は他のママさん達に出会うすべもなく、日々は過ぎていきます……。しかし、入園から2ヶ月が経とうとしたころチャンスが訪れました!それは「スタープロジェクト」と呼ばれる学校の発表会。息子の通う幼稚園は学期末に大きな会場を借りて、日々の学習の成果をお遊戯会のような形で発表しているのです。この機会を逃すまいと会社にはしっかり有給申請。当日は意気込んで会場に潜入しました。
すると会場にはブッフェスタイルで軽食や飲み物がたくさん用意されており、保護者の方々は社交場のようにいろいろな人と楽しそうに交流をしているではありませんか。物凄い「アウェイ感」を感じつつも、息子と同じクラスと思われる保護者に片っぱしから声をかけて、仲良くなれそうな雰囲気があれば連絡先を交換。実際の発表会が始まるまで1時間くらいそんな時間があり、このゆったり感もさすがマレーシアと思った次第です。
こういった学校のイベントのみならず、保護者と仲良くなる機会は度々あります。その中でもマレーシアならではと感じたのは「お誕生日会」です。このお誕生日会については機会があればまた深掘りしてお伝えしたいと思っているのですが、マレーシアでは多くの親が我が子のために会場を用意して豪華なお誕生日会を開催しています。
学校を通して招待状が届き、会費、食べ物などは主催者負担。招待された私達はプレゼントを持って会場に行くだけ。一通り誕生日の催し事が終わると、子ども達は会場内のアスレチックなどでひたすら遊び、その間は保護者達の交流会となります。そんな招待状が毎月のように届くのです。
仕事の関係もあり、招待された全てのお誕生日会に参加するのは難しいのですが、私はできる限り都合を合わせて顔を出すように努力をしています。用意された食事を一緒に食べながら、たわいもない話をしているだけでも、多くのマレーシア子育て情報を仕入れることができるからです。話をしている間に「プレイデート」の約束にこぎつけたたり、スイミングのクラスを一緒に受けないかとお誘いを受けて、出張セミプライベートレッスンをクラスメートと一緒に受けたりと交流が深まっていきました。
情の深いマレーシア人。積極的な交流で助け合い
仲良くなると情も深くなるマレーシア人。幼稚園のお迎え後のプレイデートに夫では参加が難しいことを伝えると、「私があなたの息子も一緒にお迎えに行って、子ども達を遊ばせて、17時すぎにあなたのコンドミニアムまで送るね!」と言って息子を一緒に遊びに連れて行ってくれたりするようにもなりました。
また、マレーシアではお迎え時に大雨が降ることが多いです。都合が合えば車に乗せてくれますし、私が会社にいる時には、「雨が酷いから、あなたの息子も一緒に迎えに行っておこうか?」なんてメッセージをくれたりもします。車を持っていない私達はいつも助けてられてばかりですが、「そんなの気にしないで!」と言って喜んで手を差し伸べてくれます。(私ができることといえば、日本製の美味しいお菓子をお礼に渡すくらい……)
マレーシア人だけでなく日本人のママさん達もまた頼れる存在。先日親子遠足があったのですが、どうしても都合がつかず夫が同伴することがありました。心配だったので、前日に彼女にメッセージを送信。言葉が分かっていなそうであれば、教えてあげて欲しいとお願いしたところ、「もちろんです!もしよかったら遠足の会場まで一緒に行きますよ?」(子ども達は学校のバス、親はそれぞれの手段で集合だったため)と提案もしてくれました。
身内が近くにいない海外家族移住はもちろん大変なこともありますが、助けてくれる人達が周りにいることもまた事実。しかしそこに辿り着くには努力も必要です。受け身でいては、このような人間関係を築いていくのは難しいかもしれません。
相手に興味を持つことで、コミュニケーションが生まれ、人間関係が作られます。ここで出会った人たちのおかげで、マレーシアに来るまでは想像もできなかった充実した毎日を送ることができているなと感じています。
マレーシア「家族移住」をテーマに発信を始めました。
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