オランダ語、英語、独語etc…マルチリンガル
Goedemiddag! オランダよりRikoです。オランダに住んでいるというと、「オランダ人の英語やオランダ語ってどんな言語なの?」とよく聞かれます。日本ではあまり話題に挙がらない言語の一つかもしれません。
どんな言語?と言われたら、まずドイツ語に近いのではないでしょうか。同じゲルマン諸語で隣国ということから、ドイツ語を理解できるオランダ人は多いと思います。それだけでなく、私の知る限り、ほとんどのオランダ人は英語を問題なくネイティブのように話している印象です。
どのくらい英語が日常的に使われているかというと、オランダ人同士でオランダ語で話していても、1人でもオランダ語を喋らない人が入ってくれば自然と英語に切り変えて会話を続けるというのが日常の風景です。なので、英語圏の国ではないから片言の英語でも大丈夫だろう、と思ってオランダに来るのは危険です。他のヨーロッパの国と比べても、イギリスを除いて1番と言ってもいいほど英語がペラペラの国です。
完璧な発音求められ…「何が言いたいの?」
日常でさえも英語が当たり前に使われるので、オランダで仕事をするとなると求められる英語力はそれなりです。さらに、2020年のブレグジット(Brexit)の影響で様々なビジネスがイギリスからオランダに移って来て、アムステルダムやデン・ハーグなどの都市はヨーロッパのビジネスの中心地に。ますます英語の重要性が高まってきています。
私は、オランダに移住前はTOEIC930ほどの英語力でした。ただ元々帰国子女であったり、流暢に話せたりしたわけではありません。シドニーでの1年間のワーホリ、ヨーロッパ13カ国(スペインからトルコまで)を旅した2ヶ月間のバックパッカー、日々の英会話練習――「海外移住をしたい」という目標があったからこそ、海外経験を積み、地道な勉強を高校生時代から約12年間続けてここまで到達することができました。
それでも今でも課題なのはRとLの発音です(笑)。日本人には難しい発音の代表的なものですが、オランダ人は発音も完璧。 RとLの発音を間違えているだけで、単語ひとつが理解されないこともあります。そして、しまいには「Sorry I don’t understand what you are saying(ごめんなさい、何を言いたいのかわかりません)」……。 英語がうまく話せない人に対して理解しようと耳を傾けてくれる、といった文化ではないでしょう。冷たい国かな、なんて思った人もいるでしょうが、それが現実です。
オランダの母語であるオランダ語は、特に学ぶ必要はありません。役所から届く手紙や光熱費、水道の契約関連はオランダ語が使われることが多いですが、翻訳アプリを駆使して対応できます。ただ、デメリットとしては、スーパーや駅の表記は基本的にはオランダ語なので、自然と入って来る情報には限界があることです。自分で翻訳をしない限り目から入って来る情報はほどんど理解できませんからね。 5年経つと永住権をアプライできるようになりますが、この時に初めてオランダ語を学ぶ必要が生じます。あと1、2年経ったら少しずつオランダ語の会話を学んでいこうと思っています。
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