はろーぽ!フィリピンのヒデシマです
皆さんは、フィリピン料理を食べたことはありますか?
フィリピンでの食生活にどんなイメージを持たれているでしょうか?
私はフィリピンに来る前に日本で1度だけ、来日していた前職の同僚のフィリピン人から手料理を振舞ってもらったことがありました。その時食べたのは、Adobo(アドボ)という鶏の煮込み料理(豚や牛のものもあります)や、Sisig(シシグ)という豚肉や豆腐の炒め料理でした。
白米にぴったりのおかずで、その場にいた日本人全員がおかわりをするほど美味しかったです。ただし、いずれもオイリーで味が濃く、同僚やその家族の体形から、フィリピン料理は美味しいけれど、太りやすいんだろうなあ、というのが私の第一印象でした(失礼!)。
シシグ
そんなフィリピンで、日本人たちはどんな食生活を送っているのでしょうか?今回は私のフィリピンでの食生活をご紹介します!
「Jollibee奢ってよ」=「一杯奢って」⁉
フィリピンで愛されているローカルフードといえば、なんといってもJollibee(ジョリビー)です。ガイドブックでは必ず紹介される代表的なローカルフードです。フィリピン国内で1700を越える店舗数を誇る他、2021年度のフィリピンの外食マーケットシェア調査では29%のシェアを誇り、2位のマクドナルド(シェア9%)を大きく引き離しています。
そんなJollibeeで1番人気で、私も大好きなメニューがこちらのChickenjoy(チキンジョイ)。グレービーソースが添えられたフライドチキンと白米のセットです。
日本では、フライドチキンをおかずに白米を食べるというと違和感を感じるかもしれません。でも、チキンの味付けとグレービーソースによって、白米と合う味に仕上がっています。この写真はポテトのセットですが、チキンだけなら91ペソ(約250円)、白米2つをセットにしても126ペソ(約350円)とお手軽価格!フィリピン人の基本的な食事スタイルが「味の濃いおかず+白米」ということもあって、ハンバーガーセットよりこの組み合わせが人気第1位です。
ちなみにフィリピンでは、マクドナルドをはじめ、外資ファーストフードチェーンのメニューにもチキンと白米のセットがあります。一説では、Jollibeeからシェアを奪うべく、メニューに追加された、とも言われています……(笑)。
メーカー勤務をしていた際には、スタッフに夜勤や緊急対応をお願いすると、「ヒデシマさん、これはJollibee奢ってくれないと」と、冗談半分でねだられたり、実際にチームにご馳走したりも。日本で言う、いわゆる「一杯奢ってよ」の感覚です。ある同僚は300人分のJolibeeをご馳走していたことも……。(ちなみに、マニラなど所得が高い地域ではJollibeeでは一杯の代わりにはならず、もう少し豪華なご馳走が必要になります(笑))
濃い味付けにもりもり白米。日本人に合う味付けも
さて、日本で初めて食べたフィリピン料理で、「フィリピン料理は美味しいけど太りやすい」という印象を持ちました。フィリピンに来てみると……この印象でほぼ合っていました(笑)。アドボやシシグを含め、フィリピン料理は、肉や魚を大量の調味料や油で調理して、酸味や塩味が強い特徴があります。フィリピン人はその濃い味付けをおかずに白米をもりもり食べるのが基本スタイル。ビーガン愛好者や健康・美容に気を遣う裕福層のフィリピン人を除き、これが一般的です。
ただもちろんそれ以外の味付けや調理方法の料理もあります。
こちらは、私がフィリピン料理を食べるときによく注文するメニューです。
手前からGising gising(ギシンギシン)というシカクマメ(インゲン豆の一種)と玉ねぎ、にんにくなどのココナッツ煮込み、シシグ、竹筒を使った炊き込みご飯のBamboo rice(バンブーライス)です。
ギシンギシンもバンブーライスも油は少なめで優しい味付け。しかも日本の食事とは一味違って異国感を感じられるという点で私のおすすめメニューです。今まで紹介した友人達からの評判も高かったです!
ちなみに、フィリピンはスペインの植民地であったことやセブの英語留学が盛んな点から、なんとなく欧米的な食事イメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?(私は勝手にコカ・コーラとハンバーガーの国だと思っていました(笑))
ですが、ここまでご紹介したように他の東南アジアと同じく主食はお米。その他に、世界中どこにでもあるように中華系のフィリピン料理もあります!
例えば、こちらのPansit Canton(パンシットカントン)や、Pansit Bihon(パンシットビホン)。
いずれもパンシットと言うフィリピン版の焼きそばです。カントンは卵麺、ビホンはビーフンを意味します。日本で食べる中華料理と比べると、魚醤やカラマンシーという果物の柑橘風味を感じられる、異国感あふれるメニューです。(カラマンシーはフィリピンでメジャーな柑橘類。すだちに近い見た目と味をしています)
白米5キロと渡比。でも心配無用の日本食充実ぶり
このようにフィリピンではおいしいローカルフードも多いです!ただ私は、元々自炊派でもあり、第一印象が「オイリーで味が濃い」だったため、基本的には日本にいた頃と同じような食生活を続けています。
引っ越しの際には、調理器具や賞味期限の長い乾物類を大量に送りました。空輸便、船便では送れないと引っ越し業者から断られた白米は、飛行機の持ち込み制限ぎりぎりの5kg分をキャリーケースに詰め込み、お鍋でお米を炊く練習をしたほど、フィリピンでの食生活に警戒していました(笑)。
ところが行ってみると、心配無用でした。
ローカルの大きめなスーパーに行けば、基本的な野菜、肉、魚類の他、日本の調味料等も売られていて、最低限日本食を作れる食材が手に入ります。日本食スーパーでは、日本産のお米や野菜、冷凍食品、レトルトなど料理のバリエーションが広がるような食材の他、お惣菜やお酒、お菓子もたくさん並んでいます。
もちろん値段は日本よりも3~5割増しで安くはありません。1食あたりの食費もローカルフードを食べるよりも2倍以上しているはずです。しかも、私の家の近くには日本食スーパーが無く、週末に1回、マニラまで車で買い出しに行かなければいけません。
けれど、やっぱり日本食は食べたくなるもの。おまけに夫婦共々食いしん坊。新商品を試したり、鍋や餃子パーティーを楽しんだりと日本との価格差は無視して、食べたいものを買い続けています。
食を通じて現地の文化を知ることや、様々なローカルフードにチャレンジすることは、海外生活の醍醐味の1つかもしれません。ただ、海外で働くことには興味があっても、その国へは強い思い入れがなかったり、こだわりの生活スタイルをお持ちだったりする方もいると思います。
私は今、妊娠生活を送っています。在住4年目でも、日々カルチャーショックやストレスに直面するもの。だからこそ、家で慣れ親しんだ食事を摂ることが生活の基本です。時々、「海外にいるのに日本食しか食べないのはもったいない」、「コスパが悪い」と言われることもありますが、食事くらいは気にせず自分の食べたいものを食べながら生活しています。
いかがでしょうか?フィリピン料理を試してみたいと思えるきっかけやフィリピンでも生活できそうだなという安心感をお伝えできれば嬉しいです!
また次回の記事でお会いしましょう✨
★★★
アンバサダーの方々の紹介はこちらから。
コメントを残す