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8月のトピックは「なぜ海外をしたの?」です!
海外移住をした理由は、人それぞれ。深く探ってみると、読者の皆さんとの共通点も見えてくるかもしれません。
今回は当時の状況を振り返って、じっくりとその理由について語ってもらいます。
漠然とした海外意識、移住で開眼
私は現在タイで複数の事業を運営し、在住歴は10年以上にわたります。
今は自然な感覚で海外に移住しビジネスを行っていますが、移住まで「海外への意識」は凄く漠然としていたと思います。
移住までを振り返ると、初めての海外経験は子供の頃の家族旅行でした。
2度目の海外は大学時代。英語の勉強のため、カナダ・トロントへ1か月の語学研修に行きました。
3度目の海外は、同じく大学時代に、ヨーロッパへ約3週間バックパッカー旅行を決行しました(イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、スイス、イタリア)。
社会人になってからは、新卒で入社したメーカーから転職を決めたとき。最後の3週間の有給を活用し、4度目の海外経験をしました。
貴重な経験を多数し、手ごたえを得た欧州へ再びバックパッカー旅行に挑みました(ドイツ、チェコ、オーストリア、ハンガリー)。
タイ移住前には、フィリピン・セブ島に3か月の英語留学を行い5度目の海外生活を経験しました。
2度のバックパッカー旅行は経験のために行きましたが、ヨーロッパを選んだのは「ユーレイル・グローバルパス」という、欧州の鉄道乗り放題券のユース版(25歳まで)が安く買えるからという単純な理由でした。
また欧州は距離的に遠く、長期の旅行でしか難しく、アメリカなら将来仕事で行く可能性もありそうと考えたからでした。
トロントでの語学留学は、新卒での就職活動で、海外で英語を勉強した経験があると「採用されやすくなる」と戦略的に考えての事でした。
タイ移住前のセブ島留学では、新天地が決まっていませんでした。
当時はマレーシアやベトナム、タイのいずれかの国にターゲットを定めて就職活動をしていましたが、海外移住前に再度自分の英語スキルを向上させておきたいと思っての事でした。
特に海外移住前は、英語が使えなくて、生活に不便があるかもしれないという不安がありました。
海外移住への決断
海外移住を決めたタイミングはハッキリと覚えています。
2社目となる不動者会社の営業職を辞めたあと、GJJの「初めての海外就職セミナー」を受けて、その場で即決しました。
海外旅行やバックパッカー旅行で海外との関わりはありましたが、移住を決めるまでは「海外転勤で困らないようにしたい」という程度の軽い感じの理由でした。
起業への憧れ
私は海外移住し起業しましたが、海外移住が第一優先ではありませんでした。
高校時代、知人の紹介で仲良くしていた5歳上の先輩がいました。彼からいつも「将来ビッグになる」「将来起業する」などと言い聞かされ、少しずつ影響を受けていました。
私が大学生の頃には先輩はすでに東京で起業していました。私が転職でキャリアを積み上げている間に、先輩は企業やタワーマンションに住むなど有言実行し、「絵に描いたようなキラキラな人生」を送っていました。
そんな先輩のキャリアを見ながら、私自身は漠然と「将来起業してみたいかも?」という気持ちが少しずつ膨らんでいました。
1社目のメーカーで研究開発を経験し、2社目を選ぶ際には、製造に加えて、営業も学べば、起業した時に成功確率が上がるという予想をしていました。
この想定を踏まえ、、2社目は、当時日本で最も売上を爆増させているゴリゴリの体育会系の会社で営業職を選びました。キャリアチェンジだったのにも関わらず、前職で長時間労働に慣れていたことなどをアピールし、内定を勝ち取りました。
海外移住、そして起業へ
海外移住を考えるまでは、「日本で起業すること」しか念頭にありませんでした。その一方、起業の難しさを痛感していました。
日本は良くも悪くも「なんでもある国」のイメージで、どうやって起業したらわからない当時の私には可能性を感じることができませんでした。
起業するには「世の中にないものを作る」「競合より良い製品・サービスを作る」必要があると思っていましたが、日本はものに溢れ競合が多く、既に良い製品・サービスが存在しています。私は、そこに打ち勝つ何かを生み出すことができませんでした。
急展開のその後、海外就職と起業を同時実現
そんな中、2社目の退職後に受けたGJJのセミナーで、「起業への思い」が初めて明確化したように覚えています。
セミナーの後、東南アジアにおける日系企業数の変移データを見ると、タイやマレーシア、ベトナムで急速にそのの数が増加していました。また各国の在留邦人の数もチェックし、起業のチャンスがありそうな環境が整っていると感じました。
セミナーの後、セブ島に英語留学に行きましたが、その間にタイ・ベトナム・マレーシアの人材エージェントとやりとりしながら、就職活動をしていました。
そして、最終的にベトナムでオフショア開発会社を運営している会社の社長が、「タイで会社作っても良いかも。一緒にやる?」と声を掛けて頂き、タイで起業する流れとなりました。
自分の希少価値で勝負、勝てるフィールドで闘う
私が起業する前に必要と踏んだ要素は以下のような内容でした。
- 製造と営業を学ぶ
- 英語を使いこなす(売れる対象国が増える)
- 市場にまだない製品を探せる
- 競合より良い製品・サービスが作れる
これらの要素に当てはまり、私の優位性が出せる可能性が高いと感じたのが東南アジア(特にタイとベトナムとマレーシア)でした。
東南アジアでは丁度良いマーケット規模と日本人の数で、①と②のような自分の強み・希少価値を出しやすいだろうと思いました。
また、経済成長も丁度良い発展度合いで、起業に必要だと思っていた③と④についても問題がなさそうと予想ができました。
私にとっての海外移住は、単に海外に行きたかったのではなく、起業の道を探していた時、自分の希少価値を出せる場所、そして、勝てそうなフィールドを探した先にあったのが「海外移住」でした。
GJJのコミュニティの中で、タイでの10年以上の生活を通して、海外移住した多くの人達に会ってきました。中には海外生活が合わず、途中で日本に帰国した人もいますが、私のように生涯をかけた海外移住を決めている人達も沢山います。
海外移住は毎日がとてもワクワクするものです。当然困難に直面することもありますが、移住を検討している人達には、ぜひ「海外移住を実現して欲しい!」と伝えたいです。
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