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3月のトピックは、「後悔」です。
「海外移住」と聞くと、華やかでキラキラしたイメージが思い浮かびますが、異国で働き生活するには苦労はつきもの。理想と現実のギャップに悩むこともあるはずです。いいことばかりでない海外生活の現実をアンバサダーの皆さんに素直に語っていただきます。
海外移住を果たして、これまでマレーシアの良いところや移住のメリットばかりを紹介してきました。しかし、この世にパーフェクトな世界は存在しません。もちろんマレーシアにも「変わったらいいのに」と思うことやデメリットも存在します。子どもの教育やリタイヤ後の移住先としても人気のマレーシアですが、今回の記事では「マレーシアは日本人にとって本当に快適なのか?」「どんな悪い面があるのか」の一部をご紹介しますので、移住を考える際の判断材料になれば幸いです。
証拠は残す!スマホの容量はパンパンに
マレーシアで過ごしていると、スマホで様々な写真を撮っている人を目にします。オフィス清掃スタッフも業務が完了したら写真をとり、ケーキを届けてくれた配達員もケーキを持った私の写真を撮りたいとパシャリ。それをすぐさま上司に送っているみたいです。
そうしなければ、「ゆる〜いマレーシア文化」ではサボってしまう人が多いからなのかもしれません。
こうした文化を知ってから、私も何でもかんでも写真を撮って証拠を残すような習慣がつきました。特に家を借りる際、住むと決めたお部屋は隅から隅までチェックをして、何か不備がある場合は全て写真や動画に残します。それが前回の引っ越しの際に大いに役に立ちました。

それは、家を明け渡す日のこと。不動産エージェントにソファーのシミを指摘されたのです。「入居時にはなかった。買い替えかクリーニングかどちらかで対応することになると思う」と言われ、私は大憤慨。「自分たちで作ったソファーカバーを常にかけていたのでそんなはずはない」と反論。しかし相手は「証拠はありますか?」と聞いてくるではないですか。
入居時の写真や動画を全て確認しましたが、そこのシミ部分がしっかりと映った写真は見つからず、動画のどこかに映り込んでいないか必死で探しました。すると、運良く映り込んでいる瞬間があったのでそのスクリーンショットを撮って拡大。エージェントに送るとようやく納得してくれました。
しかしその後も、付け加えるかのように「そういえば、この前あなたの家から猫の匂いがしたのですが、本当にペットは飼ってないですか?」というメッセージが!本当に飼っていないので、どのように証明していいかわからず、「疑うなら、今から私の新しい部屋に来て確認すれば!?」とちょっとした言い争いに…。
最終的に補修などの追加料金はとられることなく引っ越すことができましたが、そのエージェントとの関係はとても悪いものとなり、残念でした。ちなみに現在の部屋ではオーナーやエージェントとの関係は良好なので、運によるところもあるわけですが、自分を守る意味でも証拠を残す癖をつけることをお勧めします。
100万人が無免許?!大問題の道路事情

クアラルンプール市内では公共交通機関も便利に利用できますが、マレーシアは車での移動が基本となります。徒歩や自転車で5分〜10分程度の距離でも車を利用します。しかし運転マナーが酷く、ある報道ではクアラルンプール市内では100万人が無免許で運転しているとも言われているほど…。
私は日本の免許証をマレーシアのものに書き換えたので、渡航初期はレンタカーを借りて運転をすることがありました。日本と同じ左側通行であるし、簡単だろうと思ったのです。
しかし、周りの運転手のウィンカーなしでの割り込みや、無理な追い越し、バイクの無謀運転も多く、終始ヒヤヒヤ…。これは事故を起こすのも時間の問題だと感じました。
事故を起こした際も相手が逃げてしまうなどのトラブルも多い知り、トラブル対応に煩わされるくらいなら、車を持たずに配車アプリや乗合シャトルに頼って生きていくことにしました。息子はドライバーさんを雇って小学校に通っています。

また、車優先の社会なので、歩行者が道を渡ろうとしても譲ってくれることはありません。横断歩道や歩道橋がほとんどない、信号が壊れているなどの理由で、大通りでも車道を横断する歩行者が多いです。私も仕方なく6歳の息子を連れて大きな通りを命懸けで渡らなくてはいけない時があります(安全を確信するまで10分くらいかかることも…)。
歩道だと思って歩いていたら、いつの間にか道がなくなっていたり、あちこちに穴ボコが空いていることも。スマホ歩きなどをしていると非常に危険です。当然のことながら、ベビーカーを押して優雅にお散歩しているママさんの姿は皆無です。
対策次第で不便さは克服できる!

上記にあげたような私が感じている不便さの他に、
・ネイティブの英語が学べない・暑い(四季がない)
・水道水が濁っている
・害虫が多い
・外食の選択肢が少ない(中間価格で質が良い食事処が少ない)
・税務署、ビザ関係など行政とのやりとりに時間がかかる
などはよく聞くマレーシアへの不満です。細かいことをあげたらキリがないのですが、「日本だったら」と考えることは無意味なことかなと思います。
まずなぜ海外移住を決断したのかを思い出し、対策できることはする。水が濁っているなら浄水器を買う。四季がなくて子どもに日本のお正月を感じさせることができないなら、日本人コミュニティに参加して機会を作る。
こうした工夫次第でデメリットも解消していくことができます。
現地の事情を柔軟に捉えて、多少のトラブルや不便さすらも良い経験と、楽しんでみる考え方を持つことが海外生活を成功させる秘訣と言えるかもしれませんね。
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