教育移住先として人気のマレーシア。
治安の良さやインターナショナルスクールの多さなどから、グローバルな環境で子育てをしたい日本人の親にとって、常に高い注目を集める国です。
夫が日本、母子がマレーシアという「逆単身赴任」で教育移住を実現したもえこさん。初回の記事では、「やってみたい!」という純粋な好奇心をもとに、まずは1カ月のプチ移住にトライした日々を振り返ってもらいました。連載2回目の今回は、本格移住先をどうやって決めたのか?その準備について語っていただきます。
\無料カウンセリング実施中/
【こんな人におすすめ】
・海外移住に興味がある!
・海外で生活するために仕事を見つけたい
・今後の人生やキャリアについて
専門家からアドバイスを受けたい
・海外移住を実現した後もサポートを受けたい
◆日本でのワーママ生活、恋しく思い出すのは…
母と子2人のプチ移住を終えるとバタバタの日常に。
息子の育休終えると、夫の転勤による引っ越し、転職を経て、都心でのフルタイムワーキングマザーを2年ほど満喫しました。実は、コーヒーを片手に都会の装いで、おしゃれなオフィスに通勤というのも、やってみたかったことのひとつ。
しかし、そんな憧れの生活も現実は異なり…。満員電車での通勤、保育園のお迎えはいつも閉園ギリギリ、帰宅すると腹ペコで機嫌の悪い子ども達に必死で夕飯を食べさせて風呂に入れて、次の朝、バタバタと支度をしてママチャリを漕いで別々の保育園に送り届ける――。
時間に追われる必死な毎日。疲れてくると、心穏やかでゆったりとした時間が流れていたマレーシアプチ移住が恋しくて仕方ない。やっぱり「海外で子育て」を実現したい!そんな思いがむくむくと湧きあがり、長女が小学校に上がる前のタイミングで、海外移住ができないかと見計らっていました。
◆人生を切り拓いてほしい!再び心はマレーシアへ
さて、行先はどうしよう?マレーシアのペナン島でプチ移住体験をしていたので、目的地はペナンにと心は固まっていました。
とはいえ、他のビーチ都市も検討しました。けれど、ハワイは生活費などが高く、セブ島も良いと聞くけど銃社会のフィリピンは避けたい。オーストラリアやニュージーランドにも魅力的な街が多くあるけど、日本からの距離が遠い。
やっぱりアジア人としては、身近なアジア圏内から外に出ていくのが良いだろうと、マレーシアに気持ちは向かいます。
子どもたちが大人になる20年先、どんな世界になっているか想像もつきません。自分らしく自分の人生を切り拓いていける逞しさを持っていてほしいと願い、小さいうちに英語環境で多様なアジアの友達と一緒に育つ体験は、どう転んでも貴重な経験になるだろう!と強く信じていました。
お互いが違うことが当たり前の環境で、許容し許容され、折り合いをつけながら仲良くしていく経験があると、どこでも生き抜いていける力になるはずです。
私の海外に住んで子育てしたいという夢。子どもの生育環境としても魅力的という点。そして、「人生一回きりなんだから!」という夫の賛同。
こうして、「家族プロジェクト」としてマレーシア移住が本格始動します。
◆海外赴任?フルリモート?さて、どう実現しよう
次の検討事項は、具体的な実現方法です。
我が家の場合、夫は海外赴任の予定は無し。私が現職のまま海外からフルリモートで働くことも考えましたが、会社がNG。
となると、今勤めている会社の海外支社に転職するか?現地就職先を探すか?を模索。
けれど、私自身も初めて英語環境で仕事スタートするのと、子どものインターナショナルスクール生活のスタートを母一人で支えるのは大変すぎる…。
そもそも、マレーシアで子育てしたいのは、のんびり居心地の良いリラックスを求めているから。フルタイムでガツガツ仕事するのは今の選択肢にはならないな、と私の海外転職は一旦保留。
移住しても、環境や体調などの理由ですぐに帰りたくなる可能性だってあるだろうし、そうなると身軽に動ける「子どもの留学」という教育移住が始めやすい現実的な方法だ!とそろばんをはじき出したわけです。
とは言いつつも、現実的なところで収入は必要だし、仕事は続けていきたい。
そこで、フルリモートOKの仕事を探しました。条件は、興味関心のある分野で、柔軟に働けるパートタイムであること。
私の力でお役に立てる範囲で頑張らせてもらいます!という姿勢で、時間的な余裕を持てる働き方を選びました。
英語環境で頑張り始める子どもの全力サポートと、心地よい生活環境を作ることに一旦は集中しようと決めました。キャリアは細く長くつなげて途切れさせないことが大事と信じて、今は仕事の比重を減らす時期と割り切りました。
一方で、子どもたちの学校はすんなりと。当時、マレーシアのインターナショナルスクールの先生が来日し、現地で学びたい子どもたちのための受験を開いてくれました。受験してみたところ、案外サクッと合格通知をもらってしまいました。
◆子どもの留学でVISAをゲット!
海外に住むにあたって大事なのは、資金とVISA。
2019年当時マレーシアリンギットは25円くらい。生活コストは日本より安く、マレーシアと東京の往復LCCチケットが、新幹線の東京大阪間往復より安かったんです!
子ども達は小さくて食費も大したことなく、日本の保育料(月数万円)と変わらない学費で通えるインターナショナルスクールを見つけられたのもラッキー。
夫からの資金サポートと、しばらく働かなくても大丈夫なワーママ時代の貯蓄、そしてパートタイムのお給料で生活できる目処がたちました。VISAは、学校経由で学生VISAと保護者VISAを取得することでクリア。
子どもたちには、「またあの海の街に住みにいくんだよ〜」とプチ移住の楽しかった思い出をめぐらせ。おうち英語でフォニックスに親しんだり、タッチペンで学べる公文の英語教材を使って英語を音と目で覚えたりする仕込みを少しばかりしました。
娘は「〇〇ちゃんは英語喋れるんだ♪」と嬉しそうに話し、マレーシアでの学校生活を前向きな気持ちで迎えられたのは、スタートラインとして十分だったと思います。
◆ついに、行ってきます!スーツケース4つで出発
2019年の夏、長女が6歳(年長)、長男が4歳(年少)で保育園を退園し、ついにマレーシアへ出発!
荷物はスーツケース4個だけ。すぐに生活をスタートできるように、必需品(着替え、調理器具、日本の調味料と米、インスタント食材など)だけを詰め込みました。
家族4人でマレーシア入りし、まずは1週間ホテルに滞在。その間に、コンドミニアムを数件内見して即入居できる部屋を契約しました。
まだVISAがないのに、パスポートだけで外国人でも賃貸契約できるなんてすごい!と驚きました。
ここで夫とはお別れ。日本に帰る夫を見送り、いよいよ母子三人でのマレーシア生活!ドキドキとワクワク。心細さと興奮。どちらも入り混じる新生活の始まりでした。
★★★
もえこさんのSNSアカウントはこちら
Instagram @moeko_oshigoto
お問い合わせ
海外就職・移住などに関するご質問などお気軽にお問い合わせください
コメントを残す