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自宅前に巨大建設物?!コストコかウォルマート?メキシコのスーパー事情とは…|メキシコ・小林真奈さん

世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。7月のトピックは「わたしの一大関心事」です!海外移住をした理由は、人それぞれ。仕事も生活環境も違う9カ国のアンバサダーの皆さんが、今いちばん気になっていることとは?メキシコの小林さんは、自宅近くで建設中の巨大な建築物に注目。大型スーパーの様相からコストコかウォルマートかと興味津々。また、現地生活者の視点で、日常生活に不可欠なスーパー事情も紹介します!

雨季真っただ中のメキシコ。最近では、夕方にスコールのような激しい雨が降る日が続いています。そんな中、最近の私の一大関心事は…自宅前の空地に建設中の巨大な建物!「なにか大掛かりな工事をしているな」。2カ月ほど前から気付いてはいたのですが、5月の半ばから3週間ほど日本に一時帰国したため、あまり気にしていませんでした。しかし、メキシコに帰ってきてみると、巨大な建物の建設が進んでいてびっくりしました。

自宅前に建設中の巨大な建物

「何が建つの?!」と気になって仕方ないのですが、ご近所や同僚に話を聞くと、「建物の形状的にコストコではないか」「友達の友達がこの土地のオーナーと知り合いで、聞いたところウォルマート(米国の大型スーパーマーケット)らしい」など噂話で持ち切りです。

注目を集める中、私の毎朝の楽しみは、通勤で家を出る時と帰宅時に、立ち止まってその日の建設の進み具合を見ること(日本に比べると建設スピードがかなりゆったりしているので、当面は楽しめそうです)。コストコであろうとウォルマートであろうと、家の目の前に買い物ができる場所ができるのは嬉しい!しかもサイズが桁違いに大きい!毎日わくわくして、完成しオープンした姿を思い浮かべています。

さて、そんな私の今の関心事から話題を広げて、今回はメキシコでのお買い物事情について紹介します。

巨大なカートに肉も家電も放り込む!

日常的な買い物をするのに最も一般的なのは、日本と同じでスーパーマーケットです。ただ日本と最も違うところはその規模!アメリカ発祥のウォルマートやメキシコ資本のSorianaといった大型の全国チェーンのスーパーマーケットが複数あり、これらのスーパーでは、食品や日用品はもちろん、薬、電化製品、家具なども販売しています。カートも日本のものより数段大きい!メキシコでは大きいカートに、肉も家電も日用品も片っ端から放り込みます。

食品や日用品、電化製品などあらゆる商品を網羅する大型スーパー

意外かもしれませんが、このような大型スーパーでは、自動レジも普及しています!日本のように野菜などが一つずつパッケージされておらず、計り売りで販売しているものが多いのが特徴です。購入には、自動レジで野菜の名前を選んで、重さを測るという作業が必要です。

大型スーパーで普及している自動レジ

ちょっとした買い物には小型スーパー

大型スーパーは、思い切り買い物をしたい時には便利ですが、「卵がなくなったから、ちょっと卵だけ買いたい!」という時には少し困ります。大型スーパーでは、卵コーナーを探して辿り着くだけで一苦労です。

そんな時に便利なのが、少し小さめのスーパー。上記の大型スーパーのグループ企業が運営する小型のスーパーが存在します。(例えば 、ウォルマート系列では、「ウォルマート・エクスプレス」)。小型版といっても、私の地元の片田舎にあるスーパーとサイズは変わりません。ここでは、卵だけを買いたい時でも、体力をそこまで消費せず買い物ができるのがなんともありがたいです!

地元に根付く個人商店、市場も新鮮で人気

Tiendaという個人商店のような店も、街中でよく見かけます。こちらも「ちょっと飲み物だけ買いたいな」という時や、「マヨネーズが切れてしまった!」という時にさっと買い足しに行くのに便利です。規模は小さいのですが、調味料や基本的な日用品、ちょっとした野菜なども販売しています。家族が運営しているようなお店が多く、基本は現金のみ。卵は一個から買えることもあります。

ローカルな場所でお得に買い物をしたいという時や、ちょっと珍しい野菜や果物を大量に手に入れたいという時は、Mercadoという市場もあります。慣れれば、肉や野菜をかなりお手頃に買い物できるのですが、基本的に値段などは書いていません。店主に値段を聞いて、安い露店を探して、自分が欲しい物と数量を伝えて買うというスタイルなので、私たち外国人にとってはハードルが高めです……。しかし、メキシコ感を味わいながら、買い物という体験を楽しむのにはうってつけです。

様々な野菜や果物が売られている市場の露店。好きな個数だけ購入できます

レジ横に置き去りの商品。その理由は?

メキシコのスーパーでは、日本では考えられない驚きの光景も目にします。

精算しようとレジに向かうと、その横には置いてきぼりにされた商品の数々。「ん?絶対にこれはここにあるべき商品ではないな?」と疑問に思いつつも、横目で見ながら通り過ぎます。

しかし、この光景は、場所や時間など関係なく、どのスーパーに行っても見かけます。メキシコ人に「この現象は何?なぜレジ横に雑多に商品が置いてあるの!?」と聞くと、「ああ、これはレジに来て、お金が足りなくなって買えないものや、やっぱり必要ないかなと思った商品を、ここに置いてきぼりにしているんだよ」とのこと。

日本人の感覚では、「レジに来る前にしっかり考えて決めてよ!」と呆れてしまいます。けれど、本当にどのスーパーに行っても目にするので、メキシコではこれが通常運転のようです。

レジ横に悲しく取り残される置いてけぼりの商品たち

もう一つ、メキシコのスーパーマーケットや市場でしれっとあってびっくりするもの。それは、サボテン!メキシコは「サボテンの国」というイメージを持つ方は多いと思いますが、まさにその通り。当然、至る所でその姿を見ることができるほど日常風景に溶け込んでいます。

なんといっても、メキシコではサボテンを食べるのです!スーパーの野菜コーナーや市場では必ずサボテンを販売しています。ちゃんとトゲを除去した状態で売られており、ステーキにしたり、あえものにしたり、サラダにいれたり。ちょっとねばねばしていて、健康的な食べ物という位置づけのようで、メキシコ人は日常的に食べます。食べられるものだと思っていなかったので、初めて見た時はびっくりしましたが、これもメキシコのスーパーマーケットの日常風景です。

スーパーマーケットで購入できるNopalと呼ばれるサボテン

日本とは違って驚くことも多いメキシコでの買い物事情。最初は日本との違いに驚くこともありますが、用途に合わせて、買い物場所を選べば、快適に楽しく買い物ができます!個人的には、自宅の目の前にスーパーがあるとかなり便利なので、建設中の建物がスーパーであることを願うばかりです。

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