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3月のトピックは、「後悔」です。
「海外移住」と聞くと、華やかでキラキラしたイメージが思い浮かびますが、異国で働き生活するには苦労はつきもの。理想と現実のギャップに悩むこともあるはずです。いいことばかりでない海外生活の現実をアンバサダーの皆さんに素直に語っていただきます。
Goedemiddag! オランダよりRikoです。
3月に入り、やっとオランダでも太陽が見えてきました。
オランダ生活4年目に入った今、まさに「オランダに来て果たして正解だったのか?」という質問を自分に投げかける場面が多々出てきました。今回は、そんな疑問に改めて向き合ってみようと思います。
何もかもパーフェクト、な選択肢はない

人生はやってみないとわからないことがたくさんあります。オランダに移住する前はこの移住生活がうまくいくかなんてわからなかったし、オランダ生活を好きになるかなんてわかりませんでした。
学生だった10年前にオーストラリアにワーホリビザで過ごした楽しかった日々を思い出すと、オランダを選んだことは間違いだったのかもしれないと思ってしまうことも正直あります。
2カ国だけの海外居住経験を単純比較するのは考え方が狭すぎるかもしれません。「他の国も試してみれば?」と言われることもあります。けれど、飽きたから次、という考えもあまり好きではありません。
太陽のある生活は当たり前でない
日本人の同僚がある日、日本に帰国すると言い出しました。
理由は「オランダのワークライフバランスは良い。けれど、生涯美味しくない食事を食べ、毎日太陽のない生活をして憂鬱な気分でいるよりは、日本に戻って太陽のもとで美味しい食事を食べて、オランダと同レベルの収入、ワークバランスを得ることができるような企業に勤めることができれば、そっちの方が幸せだ」と。
人それぞれ何を大事にするのかは違うもの。どこの国に行っても、その場所での長所・短所はあるのはもちろんです。
ただ、私自身も、オランダ移住するまでは自分にとって、気候と食事がこんなにも大きな精神的インパクトをもたらすとは全くもって想像がつきませんでした。
オーストラリア生活では、いい天気に恵まれて、地理的にもアジア系の食事も多くあり、天気と食事でそこまで悩んだことはありませんでした。
食事は百歩譲って自炊をすれば解決できる場合もありますが、気候については何もすることができません。1ヶ月間太陽のない生活を想像してみるとわかるかもしれませんが、精神的にどこか憂鬱な気分になると思います。
価値観の違い=苦痛になる時もある
価値観の違う人たちと触れ合うことで、自分の考え方や可能性を広げることができる反面、ある時ふと、それが苦痛になる時もあります。
「なんでわかってくれないの?」「分かり合える人といた方が楽」と、10年に及ぶ海外生活を終えて日本に帰国する人たちもいっぱいいます。
若い頃は全てが新鮮で、楽しくて、少し苦痛でも乗り越えられるエネルギーに満ち溢れています。私も22歳の時にバックパッカーとしてヨーロッパを2ヶ月間旅した時の経験は忘れられません。
ただ歳を重ねるごとに求めるものは変わってくるもの。私は今バックパッカーの旅行をするよりは、素敵なリゾートでまったり過ごす旅行を選びます。
その国の価値観に馴染んで心地よく感じることもあれば、自分の価値観に近い人に囲まれて過ごしたいと思うようになる日もくるかもしれません。
このままのキャリアで進むのか?

オランダの夏は大体5月から8月まで。長く憂鬱な冬を避けるために、夏の間だけオランダで生活して、残りの季節は他のヨーロッパの国(例えばスペイン、ポルトガル、イタリアなど)や東南アジアで生活している人も多々見かけます。
理想的ですが、そのためには場所を問わず働けるような仕事、スキルを持っている必要があります。次の自分への質問はそう、「場所を問わず働けるスキルを持っているのか?」答えは「NO」です。
周りの友達の中には、起業してオランダに拠点を持ちながらアメリカ、インド、東南アジア、を行き来しながら働いている人もいれば、IT系のエンジニアをしながら1年のうち半分は母国で暮らしている人もいます。
銀行でキャリアを積んで約6年。決して間違いとは思わないけれど、このキャリアのまま突き進みたいのかどうか、悩む時は多々あります。
キャリアチェンジをするのか? 次に挑戦したい仕事はオランダで見つかるのか? 副業という軸を作るべきなのか? でもそもそも何がやりたいのかわからない…。
家を買って、家族を作って、早くどこかに定住したいと思う反面、仕事のこと、住む場所、いろいろと考えているうちに、今何をやればいいのかわからなくなる時もあります。
みなさんはこのような人生の節目に遭遇したことはありますか?
自分にとっての「幸せ」に向き合う
選択肢が増え、可能性が増え、何にでも挑戦できる今だからこそ、贅沢な悩みだと思う時もあります。
そこで私が気づいたのは、自分にとっての「幸せ」を考えることが大事だということ。
仕事、友だち・恋人・人間関係、気候、食事、自然環境――。「幸せ」の基準はいろいろあり、ライフステージに合わせても変わってくるかもしれません。
3年前にオランダ移住を決めた時の私にとって、「定住したい」という考えは優先順位の最下位でした。けれど経験を重ねた今、これまで仕事一筋でキャリアのことしか考えてなかった自分が、パートナーや家庭を作ることを考え始めたのも不思議ではありません。
人それぞれライフステージがあって、その時々で考えること、優先順位は変わるからです。
ただ、パートナーが欲しいからってすぐに見つかるわけでもないし、転職したいからってすぐに仕事が見つかるわけでもありません。
人生は時には運とタイミング。ふとした時に何かが降ってくることもあります。オランダ風に考えるなら、「Go with the flow」=流れに身を任せる。
こんな感じに物事をちょっと気楽に考えることも、時にはいいのかもしれませんね。
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