
- 海外で働くために就労ビザは必要?
- 就労ビザの取得方法がわからない‥
- 国ごとに就労ビザの取得条件を比較したい!
海外で働くことに興味のある方の多くが、就労ビザに対して上記のような悩み・疑問を抱えているでしょう。中には「就労ビザを取りやすい国で働きたい」といった方もいるかもしれません。
そこで今回は、就職先として人気の高い15カ国の就労ビザについて紹介。国ごとに取得条件や必要書類、有効期限などの情報をまとめています。

田村さつき
就労ビザを取得方法についても詳しく解説しているので、海外で働くことに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください!
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海外で働くには就労ビザが必要って本当?
海外で働くためには、多くの国で就労ビザ(ワークビザ)の取得を求められます。
就労ビザは、現地企業への就職やフリーランスとしての活動を合法的に行うための許可証です。
国によって申請条件が異なり「学歴」や「職歴」「スキル」「雇用先の有無」などが主な審査基準となります。
そのため、海外で働くには、就労ビザの取得条件を事前に確認し、自分に合った選択肢を探すことが重要です。

田村さつき
ビザなしで働くと、強制退去や罰則の対象になることもあるため、慎重に準備しましょう!
ビザなしで働ける国はある?
一部の国ではビザなしで働けるケースもあります。
たとえば、以下3つのケースが、就労ビザなしでも働けるケースの代表例です。
- ワーキングホリデービザの対象国で働く
- EU圏内の自由移動制度を利用する
- デジタルノマドビザを発行できる国で働く
日本と協定を結んでいるワーキングホリデービザの対象国では、一定期間のみ就労ビザなしで働くことが可能です。対象国にはオーストラリアやカナダ、ニュージーランドなどがあげられます。
また、EU圏内の「自由移動制度」も就労ビザが不要となる代表例です。EU加盟国の国籍を持つ人であれば、就労ビザがなくてもEU圏内で自由に働けます。
最後に、デジタルノマドビザの発行も、就労ビザなしで働く方法の一つです。エストニアやドバイ、バルバドスなどの対象国では、リモートワーカー向けの特別なビザを発行しています。

田村さつき
ワーキングホリデービザやデジタルノマドビザを取得して働くケースは、比較的再現性が高い方法だと言えるでしょう!
就労ビザの取得条件|種類や必要書類など紹介【全15ヵ国】
ここからは、就労ビザの取得条件について詳しく紹介します。
全15ヵ国の就労ビザを取得するための条件や種類、必要書類などについてまとめていますので、海外で働くことに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
アメリカ
- 就労ビザの主な種類
H-1Bビザ(専門職向け)、L-1ビザ(企業内転勤者向け)など - 有効期限
ビザの種類による異なる - 主な取得条件
学士号以上の学歴、雇用先からのスポンサーシップなど - 主な必要書類
雇用契約書、学位証明書、職務経歴書など
オーストラリア
- 就労ビザの主な種類
Temporary Skill Shortage (TSS) ビザ(サブクラス482) - 有効期限
最大4年間 - 主な取得条件
指定職業リストに該当する職種での雇用、雇用主のスポンサーシップ、必要な技能と英語力など - 主な必要書類
雇用主からの提案書、技能証明書、英語能力証明書など
メキシコ
- 就労ビザの主な種類
Temporary Resident Visa with permission to work - 有効期限
1年(更新可能) - 主な取得条件
メキシコの雇用主からの雇用契約、必要な技能や資格など - 主な必要書類
雇用契約書、学歴・職歴証明書など
カナダ
- 就労ビザの主な種類
Work Permit(オープンワークパーミット、雇用主指定ワークパーミット) - 有効期限
1〜2年程度(条件により異なる) - 主な取得条件
雇用主からの労働市場影響評価(LMIA)取得、必要な技能や資格など - 主な必要書類
雇用契約書、LMIA承認書、学歴・職歴証明書など
中国
- 就労ビザの主な種類
Zビザ(就労ビザ) - 有効期限
通常1年間(職種や契約などにより異なる) - 主な取得条件
雇用主からの招聘状、外国人就業許可証など - 主な必要書類
就業許可証、学歴証明書、無犯罪証明書、健康診断書など
香港
- 就労ビザの主な種類
General Employment Policy (GEP) - 有効期限
通常1〜2年(更新可能) - 主な取得条件
雇用主からのオファー、関連する学歴や職歴、香港での人材不足を補う技能など - 主な必要書類
雇用契約書、学歴・職歴証明書など
インド
- 就労ビザの主な種類
Employment Visa (E-Visa) - 有効期限
最長5年 - 主な取得条件
専門職での雇用、年収が25,000ドル以上(特定の職種を除く)など - 主な必要書類
雇用契約書、学歴・職歴証明書、企業からの招聘状など
韓国
- 就労ビザの主な種類
E-7ビザ(特定活動ビザ) - 有効期限
通常1~3年(更新可能) - 主な取得条件
韓国の雇用主からの招聘、関連する職歴、特定の技能や資格など - 主な必要書類
雇用契約書、学歴・職歴証明書、招聘状など
台湾
- 就労ビザの主な種類
Employment Gold Card、Work Permit - 有効期限
1〜3年(更新可能) - 主な取得条件
雇用主からのオファー、関連する職歴や技能など - 主な必要書類
雇用契約書、学歴・職歴証明書など
タイ
- 就労ビザの主な種類
Non-Immigrant Bビザ - 有効期限
1年 - 主な取得条件
雇用主からの招聘、特定の職種に従事することなど - 主な必要書類
雇用契約書、職歴証明書、パスポートなど
シンガポール
- 就労ビザの主な種類
Employment Pass(EP) - 有効期限
通常2年 - 主な取得条件
月収最低基準のクリア、専門職での雇用など - 主な必要書類
雇用契約書、職歴証明書、パスポートなど
マレーシア
- 就労ビザの主な種類
Employment Pass - 有効期限
1〜5年 - 主な取得条件
企業からの招聘、特定のスキルを持つことなど - 主な必要書類
雇用契約書、職歴証明書、パスポートなど
ベトナム
- 就労ビザの主な種類
Work Permit - 有効期限
最大2年 - 主な取得条件
企業の招聘、関連する職歴やスキルなど - 主な必要書類
雇用契約書、職歴証明書、健康診断書など
インドネシア
- 就労ビザの主な種類
KITAS(Temporary Stay Permit Card) - 有効期限
通常1年 - 主な取得条件
企業の招聘、特定の職種での雇用など - 主な必要書類
雇用契約書、職歴証明書、健康診断書など
フィリピン
- 就労ビザの主な種類
9G Work Visa - 有効期限
通常1〜3年 - 主な取得条件
雇用主の招聘、関連する職歴や資格など - 主な必要書類
雇用契約書、職歴証明書、健康診断書など
就労ビザの取得方法を全3STEPで解説
就労ビザの取得方法は以下のとおりです。
事前に流れを把握しておくと、スムーズに就労ビザを取得できるようになります。
1.企業から内定をもらう
多くの国では、企業からの正式な雇用オファー(内定)が必須です。
就労ビザは企業がスポンサーとなり、外国人労働者を雇うことで発行されるため、採用を獲得することが鍵を握ります。
そのため、まずは求人サイトや転職エージェントを活用し、ビザサポートを提供している企業を探すと良いでしょう。

田村さつき
海外のジョブフェアやリファラル(紹介制度)などを活用するのも有効です!
2.必要書類を用意する
内定をもらったら、就労ビザ申請に必要な書類を用意しましょう。
国によって異なりますが、一般的に以下の書類を用意する必要があります。
- 雇用契約書
内定先の企業が発行 - 学歴・職歴証明書
職種によって不要な場合もある - パスポート
残存期間の確認が必要 - 健康診断書・無犯罪証明書
国によって必要
なお、申請条件を満たしていないと、ビザ却下のリスクがあります。
企業や大使館のガイドラインに従って、正確な書類を準備するように心がけてください。
3.ビザの申請をおこなう
必要書類を揃えたら、大使館や移民局に就労ビザの申請を提出します。
申請方法は、オンラインや書面申請が一般的です。国によって手続きが異なるため、事前に確認しておく必要があります。
なお、審査期間は国によってさまざまです。数週間から数ヶ月かかるケースもあり、追加書類を何度も求められることにより、審査が遅延するケースも珍しくありません。
そのため、できるだけ早めに手続きを開始し、企業と連携しながらスムーズに進めるように意識することが重要です。
就労ビザの取得には数日〜数ヶ月程度かかる
就労ビザの審査期間は国やビザの種類によって大きく異なります。
たとえば、アメリカのH-1Bビザは数ヶ月の審査期間が必要です。一方、シンガポールのEmployment Passの場合、最短数日で発行されることもあります。

田村さつき
このように、ビザの審査期間は国やビザの種類によってさまざまです!
また、申請書類の不備や追加書類の要求、申請者の経歴審査、移民政策の変更などにより、審査が通常より遅れるケースも珍しくありません。
そのため、余裕を持って申請を進め、万が一の遅延に備えて計画を立てることが重要です。働きたい国が見つかったら、事前に「ビザ取得にどの程度の期間が必要なのか」公式情報を確認しましょう。
まとめ
ここまで、海外で働くために必要な就労ビザについて解説してきました。
就労ビザの取得条件や審査にかかる期間などは、国やビザの種類などにより大きく異なります。気になる国を見つけたら、まずは就労ビザについて調べてみるといいでしょう。
もしビザの取得に関してわからないことがあれば、海外就職に強いエージェントを活用してみてください。
「就労ビザを取得できそうか」について専門家目線での意見を得られるだけでなく、求人紹介や職務経歴書の作成など、さまざまなサポートを受けられます。

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監修者の紹介
田村さつき
Tamura Satsuki
<海外就職専門家>
起業家/事業家/キャリアコンサルタント
プロフィール
外資系化粧品会社でキャリアをスタートし、2010年にGJJ海外就職デスクを創業。海外就職のパイオニア兼、専門家として、テレビをはじめとするメディアへの出演実績が豊富にあり、立命館大学や阪南大学など、学生向けのグローバルキャリア支援も行なっている。

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