世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。
11月のトピックは、「医療事情」です。
海外の病院って信頼できるの?言葉は?値段は?など、様々な経験をしてきたアンバサダーの皆さんに語ってもらいます。
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はじめに
はろーぽ!フィリピンのヒデシマです。
今回はフィリピンの医療事情、特に病院についてお話しします。
フィリピンに来て4年。
現在は妊婦検診で毎週のように現地病院に通院しています。
上の写真の様に、通院先の総合病院はきれいで清潔感があります。日系病院ではないものの、多くの外国人や日本人が使用する病院ということもあり、大きなトラブルはなく医療を受けられています。
これからフィリピンに来られる方には、病院を選べば十分なサービスを受けられることを強調した上で、私が経験した病院関係のあれこれを今回はご紹介します。
高熱下、7時間の放置にイライラMAX!
以前、40度の高熱で、現地病院にかかったことがあります。
朝一で病院入りし、到着して早々に私の順番が呼ばれたのですが、案内されてみて驚愕!そこは病院の駐車場の特設治療スペースでした。
簡易ベッドに寝て点滴が始まるものの、診察もなく、この後の予定もわかりません。
呼び鈴や電話も無く、点滴が終わっても誰も来てくれない。「Excuse me!」と大声をあげても、車やバイクの騒音で聞こえないこともしばしば。
なんとか来てくれた看護師に自分の状況や、この後の治療予定を聞いても「I will check」と言ったきり、戻ってこない……。と、こんな状況が6時間も続きました。
空の点滴に繋がれたまま身動きを取れない上に、食べ物も水分も取ることができず気分も体調も悪化して、ついに我慢の限界!
結局、点滴を繋げたまま通路に出ていき、「帰る!もう待てない!」と出会う看護師たちに文句をぶつけ、点滴の針を抜いてもらって解熱剤を貰い、最終的に病院に7時間滞在の上、その日は帰路についたのでした。
これは医療機関だけでないのですが、一般的にフィリピンでは、長く待たされる・待ち時間が分からないという事態に多々直面します。
会社のスタッフが地方機関に申請に出かけて1日帰ってこない――
1つしか稼働していない窓口に数十人が並んでいる――
1時間で終わると聞いていた手続きに半日かかる――
思うに、フィリピンの人たちは日本人より待つのも待たされるのも得意なのかもしれません。
英語は分かっても言葉が通じない!?
現地病院にかかる時に最初に心配になるのは「言葉の壁」ではないでしょうか?
フィリピンでは日本人医師があまりおらず、診察内容によってはどうしても英語でのコミュニケーションが必要です。
しかし、安心して頂きたいのは、日系病院であれば通訳担当の日本人スタッフが常駐しています。現地病院でも、病院予約や通訳対応をしてくれるジャパニーズヘルプデスクという会社があります。
私も今の産婦人科にかかった当初、通訳や支払い、病院内の案内などでお世話になりました。
現在は、病院にも慣れ、自力で医師とコミュニケーションを取っていますが、困ったのは話し言葉ではなく、書き言葉の方でした。
診察時に生活上の注意や処方薬については、下の写真のように医師から明記してもらえるのですが、後から見直すと何が書いてあるか読めないのです…。
後で見返しても、何をしないといけないかがさっぱりわからず、結局病院に引き返したり、薬局や会社の現地社員に聞いて事なきを得たりしたことも。
今は、診察時に医師ときちんと確認するようにしています。
南の国のお人柄?そんなにテキトーでいいの?
最後に紹介したいのは、トラブルではありませんが、「フィリピンってこうだよね~」という病院の日常風景です。
フィリピン人はいわゆる「南の国の人」。日本の普通に慣れているとまさに、「そんなにテキトーで良いの?」と思ってしまう様な現地の人々の姿を見かけますが、それは病院でも変わりません。
例えば…
・診察を予約すると「●日の8時から11時の枠」と言う幅の広い時間設定。そして待ち時間は当日病院に行かないとわからない。
・大量の検尿コップ、検便容器、職員の食事など、日本であればバックヤードで取り扱われるものが待合室や病院エントランスを行きかう風景。
・白衣やユニフォームのまま病院外に外出する病院スタッフたち。(周辺のマクドナルドやスターバックスによく出没します(笑))
・診察受付をしながらお菓子をつまむ事務員。
元々神経質なところもある私は、こんな時間設定や各病院スタッフの姿を初めて見た時は、正直ネガティブな印象を受けましたし、日本の病院の清潔さや信頼度の高いスタッフの方々には改めて感謝や尊敬の気持ちを持ちました。
ただ、今となっては、気にならなくなりました。
1番はフィリピン人やフィリピンのお国柄に慣れたこと。加えて、医療面でも信頼感を持てるようになったからです。
特に現在通院している総合病院は、フィリピンの中でも1,2を争う最先端の設備を揃え、担当医師は何度も日本人妊婦を応対したことがあります。
妊婦検診ごとの超音波検査(フィリピンでは月1程度で、日本より低頻度)や、血液検査の項目指定(日本に里帰り出産をする場合に必要になる検査)など、日本人妊婦が特別に要求してくる事項を理解してくれていることもあり、初めての出産である私の不安を十分解消してくれる場所だと実感しています。
また、最初はぶっきらぼうだった事務員や看護師も、顔見知りになってくると、フレンドリーに話しかけたり気遣ってくれたりするようになりました。
改めて、フィリピンで医療サービスを受ける際には、現地の日本人や、先述のジャパニーズヘルプデスクと言った機関に相談して、病院を選べば大丈夫です。
危険な目に合うことはなく、十分な治療や説明を受けることが出来ます。
少しネガティブな体験談も書いてしまいましたが、神経質な私でも住めば都で今では適応できています!これからフィリピンに来られる方の心配を改善できればうれしいです。
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