世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。
1月のトピックは、「今年の抱負」です。
海外移住したアンバサダーの皆さんに、これまでの海外生活を振り返って、今年チャレンジしたいことを語ってもらいます。
はろーぽ!フィリピンのヒデシマです。
新年あけましておめでとうございます!今年も日本大好き・海外には興味なしの日本人の生活をフィリピンから、ゆるーい視点で発信しますので、よろしくお願いします。
さて、私にとって2024年は転居・転職、さらには妊娠・出産と変動の1年でした。
この記事を書いている2025年1月現在は産休中で、来月には復職予定です。今年の抱負はまさに「育児と仕事の両立」しかありませんが、今回は、育児と仕事、それぞれ挑戦したいことを書いてみます。
親になって始めて知るフィリピン
まずは、育児での抱負です。
昨年10月、フィリピンで第一子を出産しました。
妊娠・出産をした途端、子育てや出産について気遣ってもらったり、子供に声をかけてもらったりと、同僚や近所の方との関わりが増えました。
我々夫婦はフィリピン歴それぞれ夫が13年、私が5年になり、フィリピンでのライフスタイルも人間関係も固定化していましたが、子供を通じて、もしくは親になったからこそ新しく出来る関係や見えてくるフィリピンがあるのだなと実感しています。
タガログ語が話せないフィリピン人?
その中のひとつが、「タガログ語が話せないフィリピン人」です。
突然なんのことかと思いますよね。
同僚(フィリピン人)の姪っ子が英語しか話せず、おじいちゃんおばあちゃんは逆にタガログ語しか話せず、なんとコミュニケーションが成り立たないそうなのです。
そもそも、フィリピンは離島や地域ごとで多様な言語が使われている国です(研究者によってその種類は120とも150とも言われ、方言ではなく言語レベルで異なるとされています)。
中でもタガログ語は、首都マニラのあるルソン島で広く使われていることから、セブ島や他の島々のフィリピン人も第2言語として学び、約8割のフィリピン人がタガログ語話者だと言われています。
しかし、特に都市部で英語教育が盛んになった結果、彼の姪っ子の様に、タガログ語地域に住みながら、英語だけしか話さない子供たちが現れ始めたようです。
日本でも英語学習が盛んですが、日本では、いくら英語を勉強していても、家庭内が英語でも、親同士の会話や街中の表記は日本語であり、日本語が話せない日本人というのは稀かと思います。
フィリピンも日本同様、英語は母国語ではありません。けれど、特に都市部は、飲食店のメニューや道路標識、店員さんの言語も英語が中心で、確かにこの環境ならば英語は定着しやすいだろうと納得したのでした。
産休前に、子どもの第一言語について職場で雑談して知ったこの話題。
職場や顧客とのミーティングで、タガログ語が話せたらもっとスムーズだろうと、今更ながらタガログ語を勉強しようかと思った矢先にこの話を聞いて、私の知らないフィリピンに出会った気がしました。
今年は、職場でも近所でも積極的に子育て世代との情報交換をしながら、新たなフィリピンを発見して、フィリピンならではの子育てを無理なくしていきたいです。
業務の現地化 どう取り組むか?
次は仕事での意気込みです。
私は現在、フィリピンで現地採用の営業として働いています。
現地採用は、職種問わず、現地社員と日本人駐在員・日本拠点との橋渡し役を期待されているケースが多いです。
私自身もフィリピンでのプロジェクト管理や現地社員のマネージング経験を買われて現職に採用されました。
日本人と比べ、現地社員たちは、ルーティン業務は正確で迅速なのですが、法令変更や、顧客からの新しい要求など、イレギュラー・スポット業務が苦手な人が多いです。アクションの洗い出しや順序付け、日程管理などができないため、その都度、駐在員の介入が必要に…。
実はこの傾向、前職でも前々職でも同じでした。
フォーマットは漏れなく記入できるが、フォーマット自体は作れない、
アクションは過去事例を元に設定できるが、事例ごとの応用が苦手、
計画表は作れるが、遅れ発生時や緊急時の見直しやアラームはしない、
などなど。
もちろん能力は個人差もありますし、日本人なら皆できると言う訳ではないにせよ、フィリピン人と働く日本人は、ここにストレスを抱えることが多いです。
フィリピンに進出したてはトップダウンで日本人駐在員が意思決定していた組織が、駐在員の交代に伴い、ボトムアップ体制にしようと、フィリピン人側に判断・提案を要求しても、それに応える「方法」が分からないのではないか、というのが私の所感です。
やってみせ、言って聞かせて…
山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ、話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず(以下略)」、と言う名言がありますね。
私は前職でも、新しい仕事はまず自分でやってみてノウハウを蓄積し、マニュアル化した業務をやって見せ、担当者の意見を汲みながらOJTで引き継ぐ……というサイクルで現地社員に業務を引き継ぐ現地化に取り組んできました。
駐在員はエンジニア職だとしても、経理も把握しなければならなかったり、20代で部下ができたりなど、業務範囲は広くなりがち。現地社員の教育がやりきれないのが実情です。
私は現地採用の営業職ですが、駐在員と現地社員の間のポジションとして、現地社員へ業務指導が求められ、かつ重宝されています。
去年は転職後8カ月で産休入りしてしまい、営業業務もこの指導業務も中途半端でストップしてしまいました。フィリピンにいられるのは夫の任期次第で不透明です。フィリピンで働けるうちに、今年は自分の業務以上に、駐在員業務の仲介→現地社員への落とし込み・スキル向上に力を入れたいと思います!
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