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留学も仕事も!自分を信じれば、一歩ずつ道は拓ける。大事なのは交渉力?|オーストラリア・石島滉子

世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。7月のトピックは「わたしの一大関心事」です!海外移住をした理由は、人それぞれ。仕事も生活環境も違う9カ国のアンバサダーの皆さんが、今いちばん気になっていることとは?石島さんは、オーストラリア移住をかなえるために、シドニーの大学院でウェブデザインを勉強しながら、オフィスワークも継続中。卒業後も、オーストラリアで働き続けるために、スキルと実績を得ようと奮闘しています!

海外移住を叶えたい!夢を追って大手を退職

Hello!シドニーの大学院で社会人留学中の石島滉子です。

「海外移住に憧れる…!けど、もうアラサーだし、英語力もないし、仕事を辞める勇気もない…」

こんな思いの方、きっと私だけじゃないはず。日本で大手銀行を辞めるとき、家族・上司・先輩に「もったいない」と言われました。しかし、私にとっては貴重な20代をぬるま湯に浸かったまま、何もスキルや経験を得ない方がよっぽどもったいなく、このままでは海外移住は一生叶えることができないと危機感を感じていました。

銀行を思い切って退職して、webデザイナーの道へ。英語もコーチング(目標達成に向けて専任のコンサルタントが学習指導をしてくれる方法)によってブラッシュアップ。オーストラリアの大学院に合格することができました。

シドニーに来てからは、3ヶ月でグラフィックデザイナーの仕事に就き、さらに1年経った今はフリーランスとしてカフェの新メニューなどのデザインを受けています。最近チャンスを掴んだIT企業のインターンシップの仕事も掛け持ちしています。

以前まで、”留学=キャリアのブランクが空く”という意識がありました。しかし実際は、、留学しながら順調に仕事面でのキャリアも継続。大学院での勉強や英語力などさまざまな面での成長も実感できています。

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私がデザインしたレシピデザインをお客さんに配布

諦めなよ」と言われても、自分を信じ続けた

シドニーに来たとき、ある程度働かなくても生活できる貯金があったため、仕事を探す心の余裕がありました。しかしWebデザイナーやグラフィックデザイナー関連の仕事に求人サイト経由でひたすら応募してみるものの、始めの3ヶ月は全く返事が来ませんでした。

私の大学院は全員留学生で、ネパール・フィリピン・インド・パキスタンなど出身が多いです。当時私の友達は、カフェやスーパーなどのアルバイトをしていて、オフィス系やIT職に就いている人はいませんでした。

私が書類さえ通らず苦戦していることをクラスメイトに伝えると、「Akikoはまず英語を鍛えないと。日本食レストランの接客とかキッチンハンド(皿洗いや調理補助)の仕事をするべきだよ」と言われ、英語力を指摘されたことをとても悔しく感じました。

でも、心の奥底では「私は絶対デザイナーとして採用されるはず!」と強く信じ続けました。「あと1ヶ月受からなかったら諦めよう」と決め、毎日アンテナを張って応募し続けた結果、今の会社に採用いただくことができました。

今だから言えますが、自分にぴったりの企業は必ず見つかるはず。落ちたとしても自分の能力を否定されたわけではなく、完全に運とタイミングの問題です。

いきなりローカル企業で100%英語環境に就職することは難しく、まずは日系企業への就職となりましたが、「英語でデザインする」「オーストラリア人を顧客として働く」という経験を得ることができ、Step-by-stepで自信を身につけました。

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おしゃれなカフェが多いSurry Hillsという街のオフィスでデザイン業務

チャンスは突然に。運は自分でつかみにいく

先月6月、シドニーにきて一年が経ちました。 次のステップとして目指すのは、完全に英語の環境でデザイナーとして働くこと。デザインポートフォリオ(過去の作品集)を改善したり、Linkdin(ビジネス用SNS)のプロフィールを充実させたりしていたところ、その日の夜、急にDMが。「デザインができる人を急遽探しています」という仕事依頼でした!

その方のプロフィールを拝見すると、なんとシドニーのIT企業の社長。これは絶好のチャンスと思い、「インターンシップとして応募させていただけないでしょうか?」と直接お願いを。すると、面接を設定してもらい、数日後には採用していただけました。

日本とは違い、オーストラリアでは自分から交渉することで柔軟に対応してくれるスピード感が最高です。

実は、この企業に出会うまで20社近くに応募していました。ある会社では、400人以上の応募があった中、私のカバーレター(履歴書)に魅力を感じて面接に呼んで下さった企業もありました。

スモールステップですが自分は海外でも必要とされる人間なんだと、少しずつ自信を持てています。海外移住さえも始めは怖かったのに、今となっては英語で自分のスキルを売り込めるまで成長したことが本当に感慨深いです…。

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私がデザインしたカフェの新メニューのフライヤー

英語面接も、場数を踏めばなんとかなります。もし昔の私にアドバイスをするとしたら、「いきなりローカル企業でバリバリ英語で働く!」とハードルを上げるのではなく、日系企業でキャリアも英語力も少しずつステップアップすることを勧めます。

特にIT業界で大切なのは、経験。日系企業でもアピールできる実績を積めば、一気に市場価値が上がり、書類通過率も倍増します。留学も仕事も諦めずに、いろんな選択肢があることを知ってもらえれば嬉しいです。

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