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新年最初のトピックは、「今年の抱負」です。
海外移住したアンバサダーの皆さんに、これまでの海外生活を振り返って、今年チャレンジしたいことを語ってもらいます。
私の2025年の抱負は「回収していくこと」。
2014年にタイで起業してから、様々な事業に取り組みトライ&エラーを経験。昨年は、事業転換にも取り組みました。今年は、成果を実らせる年にしたいと思っています。
2014年に起業、試行錯誤の日々
私はタイで2014年10月に法人設立をし、起業しました。
まずは、不動産事業(賃貸仲介がメイン)から始め、収入の柱に。
2018年4月には、LABタイ語学校という日本人向けのタイ語学習塾を開始。その他にも、起業初期の時期には、様々な小さな事業にも挑戦しました。数台の格安レンタカー事業、ビルの改装・開発事業、Web制作事業、ブログマーケティング、ナイトマーケットへの屋台の出店……。
何が出来るのか、事業として成り立つのか、継続できるのか、手当たりに次第に模索しました。
2020年コロナ禍になり、日本人を主に対象としている不動産業は、入国制限により難しい局面に。タイ語学校も教室での授業の実施が許可されたり、禁止されたりと安定せず、最終的には計1年半ほどは対面レッスンができず、オンラインで対応することになりました。
事業継続が危ぶまれる中、それでも何か変えていかないといけないという焦る気持ちが強い時期に、鮨屋への一部株式投資の話があり、200万円ほど投資した事もありましたが、見事に廃業。株は紙切れになりました。
コロナで大変な時期もありましたが、コツコツと自分が出来る小さな事業を積み重ねていたことで、収益的には事業継続していける状態ではありましたが、ついに2022年大きな決断をしました。
新規事業、牛ファームの開始
2022年、バンコクの事業をスタッフに任せ、妻の実家があるスパンブリに移住をすることに。
オフィスからスパンブリの家までの距離は約170Km。車で3時間半ほど離れています。バンコクの事業は廃業したわけではなく、オンラインの業務は全てスタッフに任せ、オンラインで出来る業務やマネジメントをスパンブリから行っていました。
移住を考え始めたのは2021年ごろ。コロナ禍が明けない中で、妻の実家が所有する耕作放棄地を使った新規ビジネスの構想が頭の中で小さく動き始めました。
そこで妻に耕作放棄地の開発許可をもらい、まずは農業研修に行くことに。
バンコク郊外に受け入れ先を見つけ、短期就業体験を何度か繰り返し、水耕栽培や露地栽培、キノコ栽培などを学びました。
そして2021年12月にスパンブリに移住し、何度も妻と妻の両親と協議した結果、初期投資費の少なさや、妻の母親が以前、牛を飼っていた事、スパンブリに牛ファームが多く、周辺住民からアドバイスを貰いつつ進めやすそうといった利点を考慮し、牛ファームの開発が始まりました。
繁殖から屠畜へ、販売実績も増加
2022年に牛ファームを始め、最初の2年間は繁殖事業を行いました。
妻や妻の家族は医療系の仕事に携わっている人が多いため、屠畜への反対意見が多く、繁殖事業しか選択肢がなかったという背景もありました。
草地開発も行い、出来るだけ飼料も自家生産で賄うように。それでもコロナ禍の影響やタイ全土での飼育頭数の増加に伴い取引価格が下落したことなどの影響を受け、繫殖事業では赤字にしかならないことが分かってきました。
そんな中、2024年に転機が訪れました。
1年以上説得を続けた結果、妻の家族から屠畜(肥育)事業の許可をもらうことができたのです。
さらには、タイ牛の取引価格の下落に悩まされないように、種雄牛をタイ和牛に変えることに。タイ和牛とは、日本からタイに20~30年前に贈り、以降タイで繁殖した牛のことです。一部の日系飲食店での販売実績が増えてきました。
停滞を打破!花を咲かせる年に
これまでの経験で、ファーム事業や、牛肉販売、牛肉料理についても少しずつ詳しくなってきました。今年は屠畜業によって、3年間投資し続けてきたお金が少しずつ返ってくるのでは?と期待をしています。
2024年には、バンコクに居住地を戻しました。その結果、バンコクの不動産事業とタイ語学校のマイクロマネジメントが進めやすくなり、人件費も抑えられたため、事業回りが良くなりました。
2014年の創業以来、小さな1を積み重ねてきましたが、牛ファーム事業によって、自分にとって初めての大きな投資を行い、「小さな1の回収」をしていると感じています。
コロナ禍も完全に明けて、多くの事業家は活発に動き始めています。まだお伝えできない話もありますが、2025年はそれらの事業も進みだし、新たな展開も生まれてくるかもしれません。
コロナ禍以来長く停滞していた事業感を打ち破り、様々な種を回収して、少しでもよい花を咲かせていきたいと強く願っています。
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