海外就職その後の体験談
『ヨーロッパでも通用するか再挑戦』ベルギー・ブリュッセル在住2年 D.Yさん38歳
海外就職をして3年以上経過した方のインタビュー
Q1:現在お住まいの国及び都市はどこですか?
ベルギー・ブリュッセルです。
Q2:Q1での勤務年数は?
ベルギーは約2年半です。その前にシンガポールでも就労しているため、海外就労はトータルで約5年になります。
Q3:日本を離れてから現在までの経緯は?
シンガポールにある日系大手メーカーで電気系技術者として2年半働きました。チームリーダーとしてローカルメンバーのマネジメントも経験させていただきました。
Q4:現在、どんな業界、職種でお仕事をされていますか?差し支えなければポジションもお知らせください。
日系最大手自動車メーカーの欧州本社で生産技術者として働いています。自動車の生産ラインをIoT(Internet of Things, モノのインターネット)技術でさらに効率化できないか模索しています。ベルギーには工場が無いため、近隣諸国の自社工場に行って現地のスタッフと協力しながらシステム構築を進めています。
Q5:海外だからこそ経験できた仕事内容を具体的に教えてください。
国際規格の認証を取るための事務手続きや試験立ち合い、交渉事でしょうか。日本でもできることですが、海外で、英語でやるというのは責任がある一方「重要な仕事を任されている!」と喜びもありました。
Q6:苦労したことは?壁にあたったことは?帰りたいと思ったことはありますか?
<それはいつ頃ですか?>
シンガポール就労時代です。日本に帰りたいとは思いませんでした。
<それはどのようなことですか?>
組織の壁です。自分がいくら目先の問題を解決しても、問題の発生源をマネジメントが認識して改善しなかったため同じ問題が繰り返し起きました。
シンガポール就労時代です。日本に帰りたいとは思いませんでした。
<それはどのようなことですか?>
組織の壁です。自分がいくら目先の問題を解決しても、問題の発生源をマネジメントが認識して改善しなかったため同じ問題が繰り返し起きました。
Q7:Q6をどのように克服しましたか?
<克服するうえで準備したことや必要になったものは?>
誰に何を伝えるべきか、組織図をチェックしました。場合によっては直属の上司のさらに上の人に言う必要があったからです。
<克服した方法や取り組みは?>
結果的に組織の壁は克服できませんでした。しかし方法として自分の意見を直属の上司や他の部署のマネジメントにも伝えました。おかげさまで自分の英語力で意見を伝えることはできましたが、改善まで至りませんでした。
誰に何を伝えるべきか、組織図をチェックしました。場合によっては直属の上司のさらに上の人に言う必要があったからです。
<克服した方法や取り組みは?>
結果的に組織の壁は克服できませんでした。しかし方法として自分の意見を直属の上司や他の部署のマネジメントにも伝えました。おかげさまで自分の英語力で意見を伝えることはできましたが、改善まで至りませんでした。
Q8:海外就職して得たこと(成長したこと)は何ですか?
自分の視野がいかに狭いか身をもって経験しました。考え方の違いを受け入れることは頭では理解していても、日本にいたときは実感できませんでした。でもシンガポールやベルギーで様々な国の人と交流することで寛容になれたと思います。
またイライラすることも減りました。海外生活では電車やバスは平気で遅れますし、エスカレーターや扉の故障もざらにあります。私には元々完璧主義な所があったと思いますが、友人から「丸くなった?」と言われることもあります(笑)。あきらめもあるかもしれません。
またイライラすることも減りました。海外生活では電車やバスは平気で遅れますし、エスカレーターや扉の故障もざらにあります。私には元々完璧主義な所があったと思いますが、友人から「丸くなった?」と言われることもあります(笑)。あきらめもあるかもしれません。
Q9:現時点でかまいませんので、今後のキャリアをどのように考えていますか?
今の仕事のこの先については未定です。日本、シンガポール(東南アジア)、ベルギー(欧州)と3つの大陸で技術者として業務を経験させていただき「海外の挑戦」という目的は十分達成できたと思います。唯一、外資系の会社で働いていないのが心残りですが、かつてほどのチャレンジ精神も無くなっています(丸くなった?)。
父がサラリーマンを辞めて会社を作ったのが40歳、私ももうすぐ40歳になります。父が独立するその後ろ姿を中学生の頃に見てきました。私もサラリーマンではなく独立できる道があってもいいかな、とは思っています。実際には具体的なプランはありません。
父がサラリーマンを辞めて会社を作ったのが40歳、私ももうすぐ40歳になります。父が独立するその後ろ姿を中学生の頃に見てきました。私もサラリーマンではなく独立できる道があってもいいかな、とは思っています。実際には具体的なプランはありません。
Q10:最後に、これから海外就職を希望される方へどのようなことでも良いので、コメントください。
私が海外就職した2014年よりも、海外で働くための情報はさらに増えています。自分の気持ちに素直になってください。決して「あの時やっておけば良かった」と後悔しないでください。人生は1度きりです。
プロフィール
『ヨーロッパでも通用するか再挑戦』ベルギー・ブリュッセル在住2年 D.Yさん38歳
「あの時やっておけば良かった」と後悔しないでください
日本で工学博士号を取得後、制御盤の設計・製造を行う中小企業で5年9か月就労。その後2014年9月にシンガポールへ海外就職。2017年7月よりベルギーへ海外就職。
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