海外就職その後の体験談
『海外就職をポジティブに評価する企業も増えています。挑戦したい気持ちを信じよう。』シンガポール在住7年 T.Aさん 32歳
海外就職をして3年以上経過した方のインタビュー
Q1:現在お住まいの国及び都市はどこですか?
シンガポール
Q2:Q1での勤務年数は?
7年
Q3:日本を離れてから現在までの経緯は?
シンガポール人経営 日本食品・酒類専門商社 法人営業7年
Q4:現在、どんな業界、職種でお仕事をされていますか?差し支えなければポジションもお知らせください。
シンガポール人経営 日本食品・酒類専門商社 法人営業7年経験。
サッポロビール・菊正宗・いいちこ等の酒類や、米・調味料・冷凍食品等の食品を、シンガポール国内のレストラン・小売店をはじめとする様々なお客様に販売。
2018年マレーシア支社設立後は、月1回程度出張ベースで現地の新規顧客開拓、既存顧客フォローアップも担当。2021年からはSales Team Leaderとしてシンガポール人(一部日本人)10名程度の営業チームのマネジメントにも従事。
2023年7月に前職を退職、及び本帰国。9月より外資系食品原料専門商社に勤務予定
サッポロビール・菊正宗・いいちこ等の酒類や、米・調味料・冷凍食品等の食品を、シンガポール国内のレストラン・小売店をはじめとする様々なお客様に販売。
2018年マレーシア支社設立後は、月1回程度出張ベースで現地の新規顧客開拓、既存顧客フォローアップも担当。2021年からはSales Team Leaderとしてシンガポール人(一部日本人)10名程度の営業チームのマネジメントにも従事。
2023年7月に前職を退職、及び本帰国。9月より外資系食品原料専門商社に勤務予定
Q5:海外だからこそ経験できた仕事内容を具体的に教えてください。
社内外での日常的な英語での業務経験、マレーシア支社への海外営業経験、Sales Team Leaderとして営業チームのマネジメント経験。
海外の企業は個人裁量が大きく、その人の能力次第でより大きな仕事を任せてもらえる風土にあると思います。その中で30代前半で、海外出張経験、マネジメント経験を積めたことは自分のキャリアの中でも非常に大きかったと考えています。
海外の企業は個人裁量が大きく、その人の能力次第でより大きな仕事を任せてもらえる風土にあると思います。その中で30代前半で、海外出張経験、マネジメント経験を積めたことは自分のキャリアの中でも非常に大きかったと考えています。
Q6:苦労したことは?壁にあたったことは?帰りたいと思ったことはありますか?
<それはいつ頃ですか?>
常にです。海外に外国人として生活することは、大なり小なり常に壁にぶちあたってそれを超えていくことだと考えています。帰りたいと思ったことは数えきれないほどありましたが、それを超えて感じる達成感・嬉しさがその気持ちを上回ったからこそ、7年間海外で生活してこれたのだと思います。
<それはどのようなことですか?>
(印象的だった入社間もない頃の出来事を記載します。)
入社間もない頃、まだ当時社内の教育・研修の機会がそこまで充実しておらず、日本酒・焼酎の知識がほとんどなかった私は、何も知らないままお客様のところを訪問し、「何が売りたいかわからない」と言われてしまい、どうして良いかわからず悩んだ時期がありました。
常にです。海外に外国人として生活することは、大なり小なり常に壁にぶちあたってそれを超えていくことだと考えています。帰りたいと思ったことは数えきれないほどありましたが、それを超えて感じる達成感・嬉しさがその気持ちを上回ったからこそ、7年間海外で生活してこれたのだと思います。
<それはどのようなことですか?>
(印象的だった入社間もない頃の出来事を記載します。)
入社間もない頃、まだ当時社内の教育・研修の機会がそこまで充実しておらず、日本酒・焼酎の知識がほとんどなかった私は、何も知らないままお客様のところを訪問し、「何が売りたいかわからない」と言われてしまい、どうして良いかわからず悩んだ時期がありました。
Q7:Q6をどのように克服しましたか?
<克服するうえで準備したことや必要になったものは?>
あまり意識していませんでしたが、自分自身のマインドセットでしょうか。この問題を乗り越えたいという強い気持ち、海外で生きていくという覚悟が大切だと思います。
実際は、Q6を含む日々発生する困難にただ一生懸命立ち向かっていただけです。
<克服した方法や取り組みは?>
お客様の時間を無駄にしてしまっていては失礼と考え、一日でも早く知識をつけるべく様々な角度から取り組みました。具体的には、
① 日本酒・焼酎に関する参考書を購入し、仕事外で勉強、国際唎酒師講座も受講しました。
② 日本から蔵元さんが出張でいらっしゃる際は、商品についてできるだけ多く質問、また担当の方がどのようにお酒を説明しているか覚え真似するようにしました。
③ 機会があればなるべく多くの自社商品を試飲し、自分なりに味を伝えれるようにしました。
その結果、約300種類ある取り扱い酒類商品の全てを説明できるようになりました。その過程で海外利酒師資格も取得、日本酒講座やペアリングディナーの開催も単独でできるようになりました。
またSales Team Leaderになってからは、上記の経験から、新入社員が効率よく成長するための環境の整備が必要と考え、①社内規定、仕事における各部署との関わり方、各社員担当業務等を記載した社内ガイダンスの導入、②既存商品カタログに受賞歴、ティスティングノートの記載、③社内で商品に関する講座の定期開催等取り組みました。
あまり意識していませんでしたが、自分自身のマインドセットでしょうか。この問題を乗り越えたいという強い気持ち、海外で生きていくという覚悟が大切だと思います。
実際は、Q6を含む日々発生する困難にただ一生懸命立ち向かっていただけです。
<克服した方法や取り組みは?>
お客様の時間を無駄にしてしまっていては失礼と考え、一日でも早く知識をつけるべく様々な角度から取り組みました。具体的には、
① 日本酒・焼酎に関する参考書を購入し、仕事外で勉強、国際唎酒師講座も受講しました。
② 日本から蔵元さんが出張でいらっしゃる際は、商品についてできるだけ多く質問、また担当の方がどのようにお酒を説明しているか覚え真似するようにしました。
③ 機会があればなるべく多くの自社商品を試飲し、自分なりに味を伝えれるようにしました。
その結果、約300種類ある取り扱い酒類商品の全てを説明できるようになりました。その過程で海外利酒師資格も取得、日本酒講座やペアリングディナーの開催も単独でできるようになりました。
またSales Team Leaderになってからは、上記の経験から、新入社員が効率よく成長するための環境の整備が必要と考え、①社内規定、仕事における各部署との関わり方、各社員担当業務等を記載した社内ガイダンスの導入、②既存商品カタログに受賞歴、ティスティングノートの記載、③社内で商品に関する講座の定期開催等取り組みました。
Q8:海外就職して得たこと(成長したこと)は何ですか?
主体性です。
海外では良くも悪くも周囲が干渉せず、自分で物事を進めていくので、仕事でも主体的に行動していないと、長年勤めていても何もできないということが往々にしてあります。またプライベートにおいても外国人としてその国で生活することは常に困難が発生するものであり、そうしたことに対処していくためにもネットワークを築き、積極的に情報を取っていく姿勢が必要となります。このような環境で7年生活したことで、他者に依存せず、自分の責任で物事を進める生き方が確立できたと考えています。
海外では良くも悪くも周囲が干渉せず、自分で物事を進めていくので、仕事でも主体的に行動していないと、長年勤めていても何もできないということが往々にしてあります。またプライベートにおいても外国人としてその国で生活することは常に困難が発生するものであり、そうしたことに対処していくためにもネットワークを築き、積極的に情報を取っていく姿勢が必要となります。このような環境で7年生活したことで、他者に依存せず、自分の責任で物事を進める生き方が確立できたと考えています。
Q9:現時点でかまいませんので、今後のキャリアをどのように考えていますか?
家族が高齢になってきたこともあるため、当面は日本で働きながら、出張ベースで海外と関わっていきたいと思います。ただ一方で将来的にチャンスがあれば、また海外に住んでみたい気持ちもあります。
Q10:最後に、これから海外就職を希望される方へどのようなことでも良いので、コメントください。
本帰国後、8月から転職活動を経験する中で、海外就職を評価してくれる企業がとても増えているように感じました。私は海外就職が決まった時から、いずれは日本に帰ってくるつもりだったので、帰国後に海外でのキャリアを正当に評価してもらえるか不安でしたが、以前よりも海外現地採用という働き方も認知されてきているようで、総じてポジティブな反応をもらうことが多く、最終的には自分が行きたかった企業から内定をもらうことができました。
私のように最終的に海外移住という選択をしない人にとっても、海外就職はキャリアの中で非常にプラスに働くと思っています。自分の中で海外で挑戦したいという気持ちがあるのであれば、それを信じて突き進んでみても良いのではないでしょうか。
ただ海外で外国人として生きることは常に困難と隣り合わせなので、事前の調査・準備はしっかりとすることをお勧めでします。皆さんの海外就職が実りあるものになることを祈っています。
私のように最終的に海外移住という選択をしない人にとっても、海外就職はキャリアの中で非常にプラスに働くと思っています。自分の中で海外で挑戦したいという気持ちがあるのであれば、それを信じて突き進んでみても良いのではないでしょうか。
ただ海外で外国人として生きることは常に困難と隣り合わせなので、事前の調査・準備はしっかりとすることをお勧めでします。皆さんの海外就職が実りあるものになることを祈っています。
プロフィール
『海外就職をポジティブに評価する企業も増えています。挑戦したい気持ちを信じよう。』シンガポール在住7年 T.Aさん 32歳
海外就職は非常にプラス
日本の大学を卒業後、コンビニ業界のスーパーバイザー業務に2年携わり、その後シンガポールへ。
同国ではシンガポール人経営の日本食・酒類専門商社の営業職に7年従事、今年7月に本帰国し、9月から外資系食品原料商社にて就労予定。
同国ではシンガポール人経営の日本食・酒類専門商社の営業職に7年従事、今年7月に本帰国し、9月から外資系食品原料商社にて就労予定。