海外就職その後の体験談
『元公立中学校教員が「海外で教育をしたい」という思いを実践中!』ベトナム・ホーチミン在住約3年半 T.Sさん47歳
海外就職をして3年以上経過した方のインタビュー
Q1:現在お住まいの国及び都市はどこですか?
ベトナム・ホーチミン
Q2:Q1での勤務年数は?
約3年半です。
Q3:日本を離れてから現在までの経緯は?
日系日本語学校で日本語教師として約2年半勤務しました。その後、日本語会話教室を起業して約1年になります。
Q4:現在、どんな業界、職種でお仕事をされていますか?差し支えなければポジションもお知らせください。
日本語会話教室の代表をしています。
仕事内容は、日本語レッスンやイベントの企画・運営、マーケティング、掲示物作成、修繕、掃除、植物への水やり、買い出し等なんでも屋です。
日本語のレッスンは、文法や漢字の習得ではなく会話力向上に重点をおいて行っています。
日本への留学や就職、ベトナムの日系企業への就職を目指している方が、会話力を高めるために多く通っていて、そのサポートをしています。
また、日本人の方へのベトナム語レッスンも行っています。国際交流のためのイベントも毎月行っています。
Facebook https://www.facebook.com/MichiJapaneseHouse/
仕事内容は、日本語レッスンやイベントの企画・運営、マーケティング、掲示物作成、修繕、掃除、植物への水やり、買い出し等なんでも屋です。
日本語のレッスンは、文法や漢字の習得ではなく会話力向上に重点をおいて行っています。
日本への留学や就職、ベトナムの日系企業への就職を目指している方が、会話力を高めるために多く通っていて、そのサポートをしています。
また、日本人の方へのベトナム語レッスンも行っています。国際交流のためのイベントも毎月行っています。
Facebook https://www.facebook.com/MichiJapaneseHouse/
Q5:海外だからこそ経験できた仕事内容を具体的に教えてください。
国際理解教育に関わりたいと思っていたので、ベトナム人の幼稚園児から社会人まで幅広い年齢層の方々と一緒に勉強できたことです。
社会も生活も教育もすべてが違う環境で教師をするのは、戸惑いや迷うことのほうが多いですが、ベトナム人の素直で純粋な気持ちに何度も救われました。
特に、現地の中学校や大学で授業ができたことは最高に貴重な経験でした。
学生の学習方法や学習意欲の持ち方、成績や試験に対する思い、授業規律など日本と同じだったり似ていたり全く異なっていたりと様々でした。
また、先生たちの授業方法や学生との接し方など、ローカルな教育現場はとても興味深く、自分の教育観を改めて見つめなおすことができました。
社会も生活も教育もすべてが違う環境で教師をするのは、戸惑いや迷うことのほうが多いですが、ベトナム人の素直で純粋な気持ちに何度も救われました。
特に、現地の中学校や大学で授業ができたことは最高に貴重な経験でした。
学生の学習方法や学習意欲の持ち方、成績や試験に対する思い、授業規律など日本と同じだったり似ていたり全く異なっていたりと様々でした。
また、先生たちの授業方法や学生との接し方など、ローカルな教育現場はとても興味深く、自分の教育観を改めて見つめなおすことができました。
Q6:苦労したことは?壁にあたったことは?帰りたいと思ったことはありますか?
<それはいつ頃ですか?>
帰りたいと思ったことはありません。壁にぶちあたることは毎日です。
教師の仕事が好きなので苦労と感じることはないです。
<それはどのようなことですか?>
国際理解を深めるためには避けては通れない壁です。「ドアノブが壊れてドアが開かないので修理してもらったら、今度は硬くなりすぎてドアが開かなくなった」「業者に領収書の発行を催促したら、近くへ行くことがないので渡せないと言われた」「教室のエアコンを買いに行ったら、このエアコンは売れない!と断られた」など些細な壁(?)。
当校のスタッフは日本語を話せるので日本の習慣やマナー、働き方とは違うことばかりなのに、つい日本人と同じ感覚で仕事をしてしまい共通理解・行動を難しくさせてしまうことが多いです。
また、学習者の方へ日本語を教えることはできても、会話の表現方法やニュアンスの違いを伝えるには、その背景にある文化や習慣などを学ぶ必要があります。
写真やイラスト、実物教材、動画、体験学習などを活用して試行錯誤しながら伝えてますが日々難しさにぶつかっています。
そして一番大きな壁は集客です。日本語検定試験対策ではなく会話力アップを目指している人はまだまだ少ないですから。
この壁はすくすくと成長していて、手強いですね。
帰りたいと思ったことはありません。壁にぶちあたることは毎日です。
教師の仕事が好きなので苦労と感じることはないです。
<それはどのようなことですか?>
国際理解を深めるためには避けては通れない壁です。「ドアノブが壊れてドアが開かないので修理してもらったら、今度は硬くなりすぎてドアが開かなくなった」「業者に領収書の発行を催促したら、近くへ行くことがないので渡せないと言われた」「教室のエアコンを買いに行ったら、このエアコンは売れない!と断られた」など些細な壁(?)。
当校のスタッフは日本語を話せるので日本の習慣やマナー、働き方とは違うことばかりなのに、つい日本人と同じ感覚で仕事をしてしまい共通理解・行動を難しくさせてしまうことが多いです。
また、学習者の方へ日本語を教えることはできても、会話の表現方法やニュアンスの違いを伝えるには、その背景にある文化や習慣などを学ぶ必要があります。
写真やイラスト、実物教材、動画、体験学習などを活用して試行錯誤しながら伝えてますが日々難しさにぶつかっています。
そして一番大きな壁は集客です。日本語検定試験対策ではなく会話力アップを目指している人はまだまだ少ないですから。
この壁はすくすくと成長していて、手強いですね。
Q7:Q6をどのように克服しましたか?
<克服するうえで準備したことや必要になったものは?>
授業で「台風は何ですか」という質問がありました。「強い風が吹きます」「大雨が降ります」「水が溢れますと答えると、「ホーチミンでは毎日台風ですね」と言います。
確かに雨期は、強い風が吹いた直後にスコールがあり道路が冠水することは日常的ですから決して間違いではないのです。ですから「8,9月に多いです」「数時間強い風や雨が続きます」などと補足します。
一つ一つの言葉や事柄についての知識の幅を広げ整理しなおす作業をしています。
<克服した方法や取り組みは?>
曖昧な表現をしないではっきり伝えることですね。
しかし、伝えることよりも難しいのは、理解してもらうことです。
生まれ育ってきた環境がすべて違うのですから、当然ですがこちらが当たり前と思っていることは当たり前ではないのです。
ですから日本の良いところを力いっぱい伝えながらも、ベトナム社会のシステムやベトナム人の生き方や考え方を理解するために、何度もぶつかり合いながらもコミュニケーションをとり続けることでしょうか。
スタッフで相互評価した結果を常に目にするために貼りだしたりもしました。
ガンガン指摘されますから、決して心地良いものではないですけどね。
授業で「台風は何ですか」という質問がありました。「強い風が吹きます」「大雨が降ります」「水が溢れますと答えると、「ホーチミンでは毎日台風ですね」と言います。
確かに雨期は、強い風が吹いた直後にスコールがあり道路が冠水することは日常的ですから決して間違いではないのです。ですから「8,9月に多いです」「数時間強い風や雨が続きます」などと補足します。
一つ一つの言葉や事柄についての知識の幅を広げ整理しなおす作業をしています。
<克服した方法や取り組みは?>
曖昧な表現をしないではっきり伝えることですね。
しかし、伝えることよりも難しいのは、理解してもらうことです。
生まれ育ってきた環境がすべて違うのですから、当然ですがこちらが当たり前と思っていることは当たり前ではないのです。
ですから日本の良いところを力いっぱい伝えながらも、ベトナム社会のシステムやベトナム人の生き方や考え方を理解するために、何度もぶつかり合いながらもコミュニケーションをとり続けることでしょうか。
スタッフで相互評価した結果を常に目にするために貼りだしたりもしました。
ガンガン指摘されますから、決して心地良いものではないですけどね。
Q8:海外就職して得たこと(成長したこと)は何ですか?
本田圭佑が「日本人として海外の大男と勝負する役割の人も必要」と言っていました。
これに似ているのかもしれませんが、国際理解やグローバルなどと言われる中で、海外の文化や言葉、生活を理解しながら、日本の良さを教育を通じて世界に発信できる役割を得たことです。
まだまだ役不足ですが、日本代表のつもりで日々過ごしています。
これに似ているのかもしれませんが、国際理解やグローバルなどと言われる中で、海外の文化や言葉、生活を理解しながら、日本の良さを教育を通じて世界に発信できる役割を得たことです。
まだまだ役不足ですが、日本代表のつもりで日々過ごしています。
Q9:現時点でかまいませんので、今後のキャリアをどのように考えていますか?
今のところ「今日(教)を行く(育)」のが精一杯です。
Q10:最後に、これから海外就職を希望される方へどのようなことでも良いので、コメントください。
「迷ったら動くんだ」
これを読んでいる方は、海外に踏み出そうかと積極的に迷っている方だと思います。ですから一歩踏み出してみてはいかがですか。ただし、動くにしても今がその時なのかを身近な人から意見をもらうことも大切です。
これを読んでいる方は、海外に踏み出そうかと積極的に迷っている方だと思います。ですから一歩踏み出してみてはいかがですか。ただし、動くにしても今がその時なのかを身近な人から意見をもらうことも大切です。
プロフィール
『元公立中学校教員が「海外で教育をしたい」という思いを実践中!』ベトナム・ホーチミン在住約3年半 T.Sさん47歳
迷ったら動くんだ
公立中学校教員を約20年勤めた後に、ベトナムのホーチミンで日本語教師となる。その後、日本語会話教室を立ち上げ現在に至る。