海外就職その後の体験談
『知識、経験、語学力を全く持たず、未経験の業界に就職した2年後の現在』ベトナム・ホーチミン在住2年 Y.Oさん 30歳
海外就職をして3年以上経過した方のインタビュー
Q1:現在お住まいの国及び都市はどこですか?
ベトナム・ホーチミン
Q2:Q1での勤務年数は?
2年5か月
Q3:日本を離れてから現在までの経緯は?
◎外資系人材業界での営業、候補者紹介5か月
◎日系建設業界での現場管理、スタッフマネジメント、設計業務、2年
いずれもホーチミンにて勤務
◎日系建設業界での現場管理、スタッフマネジメント、設計業務、2年
いずれもホーチミンにて勤務
Q4:現在、どんな業界、職種でお仕事をされていますか?差し支えなければポジションもお知らせください。
日系建設業界での施工管理、スタッフマネジメント、設計(図面作成含む)
現場管理:客先や元請企業の日本人担当者との打ち合わせ、その為の資料作成等の準備、打ち合わせ後のベトナム人スタッフへの展開(日本語から英語資料への転換)
ベトナム人スタッフとの作業工程の打ち合わせ、現場巡回、CADソフトにて図面の作成
スタッフマネジメント:日本人向けの資料作成の仕方を教える(日本人が気にする細かい点を私にて指示して資料作成してもらう)、現場巡回して不備があれば、それを伝える(何故その施工方法がダメなのかを含めて)
設計業務:これから始まる案件に対して、1から図面の作成(図面は主にベトナム人スタッフが作成し、私は図面を確認して修正事項をスタッフに伝達して、修正してもらう)客先(元請企業、日本人)と打ち合わせてして設備内容を決定し、それをベトナム人スタッフに伝える。
ポジション:アシスタントマネージャー
現場管理:客先や元請企業の日本人担当者との打ち合わせ、その為の資料作成等の準備、打ち合わせ後のベトナム人スタッフへの展開(日本語から英語資料への転換)
ベトナム人スタッフとの作業工程の打ち合わせ、現場巡回、CADソフトにて図面の作成
スタッフマネジメント:日本人向けの資料作成の仕方を教える(日本人が気にする細かい点を私にて指示して資料作成してもらう)、現場巡回して不備があれば、それを伝える(何故その施工方法がダメなのかを含めて)
設計業務:これから始まる案件に対して、1から図面の作成(図面は主にベトナム人スタッフが作成し、私は図面を確認して修正事項をスタッフに伝達して、修正してもらう)客先(元請企業、日本人)と打ち合わせてして設備内容を決定し、それをベトナム人スタッフに伝える。
ポジション:アシスタントマネージャー
Q5:海外だからこそ経験できた仕事内容を具体的に教えてください。
◎英語でのコミュニケーション
◎裁量と仕事の幅の大きさ
仕事の幅の例:現在勤めている会社は日本で空調関連メインの仕事をしております。
現地法人は、日本程規模が大きく無いため、空調だけでなく電気関係や衛生設備(トイレや排水等)もしなければいけないため、常に全体を見て仕事を進める必要があります。例えば、図面を書く時でもダクトや配管、電気ケーブルが接触しない様な配置にしなければいけません。
つまり勉強する範囲も日本と比べて圧倒的に多いです。
また、日本だと部署により仕事(例:空調、衛生、電気で担当が分かれる)を細分化しておりますが、現地だと日本人が少ないので、全てをしないといけません。
(現場管理をしながら、全く別で設計も行うというのは、日本ではあり得ないと言われました、通常は現場管理と設計は別部署だそうです)
裁量の大きさの例:日本場合だと客先にて打ち合わせできるのは、現場所長クラスのみですが、私の場合は1年目から客先と直接打ち合わせに参加して、物事を決定してきました。
◎裁量と仕事の幅の大きさ
仕事の幅の例:現在勤めている会社は日本で空調関連メインの仕事をしております。
現地法人は、日本程規模が大きく無いため、空調だけでなく電気関係や衛生設備(トイレや排水等)もしなければいけないため、常に全体を見て仕事を進める必要があります。例えば、図面を書く時でもダクトや配管、電気ケーブルが接触しない様な配置にしなければいけません。
つまり勉強する範囲も日本と比べて圧倒的に多いです。
また、日本だと部署により仕事(例:空調、衛生、電気で担当が分かれる)を細分化しておりますが、現地だと日本人が少ないので、全てをしないといけません。
(現場管理をしながら、全く別で設計も行うというのは、日本ではあり得ないと言われました、通常は現場管理と設計は別部署だそうです)
裁量の大きさの例:日本場合だと客先にて打ち合わせできるのは、現場所長クラスのみですが、私の場合は1年目から客先と直接打ち合わせに参加して、物事を決定してきました。
Q6:苦労したことは?壁にあたったことは?帰りたいと思ったことはありますか?
<それはいつ頃ですか?それはどのようなことですか?>
1:入社して3か月
英語がほとんど出来ない状態で入社した為、スタッフとのコミュニケーションが取れず、非常に苦労しました。
2:入社して1年
専門知識が不十分な為、客先の質問に直ぐに答える事ができない。また分からない事がほとんど。
3:入社して1年6か月
任せて頂ける仕事の量が非常に多くなり、スケジュールや優先順位のマネジメントが難しくなりました。
また、自分がスタッフに伝えたことが十分に伝わらず、思った様な図面、資料が出てこない事がしばしばあります。
専門知識もまだ不十分なため、直ぐ答える事が出来ない事もしばしばある。
日本に帰りたいと思ったことは何度もあります。
1:入社して3か月
英語がほとんど出来ない状態で入社した為、スタッフとのコミュニケーションが取れず、非常に苦労しました。
2:入社して1年
専門知識が不十分な為、客先の質問に直ぐに答える事ができない。また分からない事がほとんど。
3:入社して1年6か月
任せて頂ける仕事の量が非常に多くなり、スケジュールや優先順位のマネジメントが難しくなりました。
また、自分がスタッフに伝えたことが十分に伝わらず、思った様な図面、資料が出てこない事がしばしばあります。
専門知識もまだ不十分なため、直ぐ答える事が出来ない事もしばしばある。
日本に帰りたいと思ったことは何度もあります。
Q7:Q6をどのように克服しましたか?
<克服するうえで準備したことや必要になったものは?また克服した方法や取り組みは?>
・克服するうえで準備したことや必要になったものは?
➀英語のテキスト(現地で購入)
➁技術テキスト(日本で購入)
➂海外就職を目指した目的の考察(自己分析)
➃言語を教えてくれる現地人(現地スタッフからの紹介)
・克服した方法や取り組みは?
1:英語を1から勉強しました。
現地で英語のテキストを購入して、中学レベルから英語の勉強を開始、毎日インプットとアウトプットを繰り返す。(一部電子書籍でも日本語版を購入、いずれも中学レベルの易しい書籍を選択)
2:テキストを購入して勉強する
テキストを日本で買ってベトナムに持ち込み、仕事中に分からない事があれば、都度調べて勉強して克服する。
3:知ったかぶりをしない。
知ったかぶりをせず、知らない事は知らないと言って聞く。(自分が納得できるまで何度も)
4:客先との打ち合わせ前に、自分で質問されそうな事項を検討して、分からない項目は現地スタッフ、日本人に質問して準備しておく。
5:自分が何故海外就職を目指したのかを整理して、思い出す。(日本に帰りたいという思いが少なくなる)
→1回目の海外就職:
海外就職する事自体が目的だったので、就職後に目的を見失って、仕事上でのハードルに都度躓いていました。
→2回目の海外就職:
目標→最低3年の就業で、自分で仕事を獲得して、設計から施工管理まで一通り出来る。
目的→何もない状態から努力だけでどこまで出来る様になるか試したい。(語学、専門知識、海外での仕事)
6:現地スタッフに日本語スピーカーを紹介してもらって、その現地人に語学を教えてもらう。
7:仕事以外の人間関係を構築する(色んな意見、考え方を聞く)
現在はホーチミンで将棋サークルを開いており、定期的に会を開催している。
・克服するうえで準備したことや必要になったものは?
➀英語のテキスト(現地で購入)
➁技術テキスト(日本で購入)
➂海外就職を目指した目的の考察(自己分析)
➃言語を教えてくれる現地人(現地スタッフからの紹介)
・克服した方法や取り組みは?
1:英語を1から勉強しました。
現地で英語のテキストを購入して、中学レベルから英語の勉強を開始、毎日インプットとアウトプットを繰り返す。(一部電子書籍でも日本語版を購入、いずれも中学レベルの易しい書籍を選択)
2:テキストを購入して勉強する
テキストを日本で買ってベトナムに持ち込み、仕事中に分からない事があれば、都度調べて勉強して克服する。
3:知ったかぶりをしない。
知ったかぶりをせず、知らない事は知らないと言って聞く。(自分が納得できるまで何度も)
4:客先との打ち合わせ前に、自分で質問されそうな事項を検討して、分からない項目は現地スタッフ、日本人に質問して準備しておく。
5:自分が何故海外就職を目指したのかを整理して、思い出す。(日本に帰りたいという思いが少なくなる)
→1回目の海外就職:
海外就職する事自体が目的だったので、就職後に目的を見失って、仕事上でのハードルに都度躓いていました。
→2回目の海外就職:
目標→最低3年の就業で、自分で仕事を獲得して、設計から施工管理まで一通り出来る。
目的→何もない状態から努力だけでどこまで出来る様になるか試したい。(語学、専門知識、海外での仕事)
6:現地スタッフに日本語スピーカーを紹介してもらって、その現地人に語学を教えてもらう。
7:仕事以外の人間関係を構築する(色んな意見、考え方を聞く)
現在はホーチミンで将棋サークルを開いており、定期的に会を開催している。
Q8:海外就職して得たこと(成長したこと)は何ですか?
➀英語が話そうとするハードルが低くなった(自分から積極的に話しかける事が出来る様になった、多少間違えてても良いと思える様になった、中学レベルの英語である程度会話できると体感で知った)
➁サバイバル能力が強くなった(日本人が少ない状況での仕事になるので、有事の際に自分で考えて解決しなければいけない場面が多い)
➂思った以上に海外就職のハードルは高くないと思えた事(国と仕事による)
➃自分で分からない事を勉強する癖を身に着けた(いつも誰かが教えてくれるわけではないので)
⑤自分一人では何も出来ず、スタッフに助けてもらわないと仕事が出来ないと分かった
→マネージャーの観点から、誰が何を得意としているかを把握する事によって、困った時に誰に助けを求めれば良いか分かる。
(助けてもらうために、日ごろから態度には気を付けて、飲み会等でコミュニケーションを取る様に心がけた)
➁サバイバル能力が強くなった(日本人が少ない状況での仕事になるので、有事の際に自分で考えて解決しなければいけない場面が多い)
➂思った以上に海外就職のハードルは高くないと思えた事(国と仕事による)
➃自分で分からない事を勉強する癖を身に着けた(いつも誰かが教えてくれるわけではないので)
⑤自分一人では何も出来ず、スタッフに助けてもらわないと仕事が出来ないと分かった
→マネージャーの観点から、誰が何を得意としているかを把握する事によって、困った時に誰に助けを求めれば良いか分かる。
(助けてもらうために、日ごろから態度には気を付けて、飲み会等でコミュニケーションを取る様に心がけた)
Q9:現時点でかまいませんので、今後のキャリアをどのように考えていますか?
1:今の会社の日本法人での正社員採用を目指す。
2:他の会社で引き続きベトナムで駐在員を目指す。
2:他の会社で引き続きベトナムで駐在員を目指す。
Q10:最後に、これから海外就職を希望される方へどのようなことでも良いので、コメントください。
➀海外就職のイメージがしにくい場合
旅行で良いので興味のある国に一通り行ってみるのが一番かと思います。そこで現地の空気、食事、国民性は何となくでも掴むことが出来るので、
費用は発生しますが、最終的に決断できる一つの材料にはなるかと思います。
それで海外就職を諦めたとしても、自身で納得がいくと思います。
➁言語
1:英語でのコミュニケーションはどの国でも必要なので、中学程度の英語の勉強をしておく必要はあると思います。
過度に恐れる必要は無いと思うので、最後は飛び込む勇気が必要だと思います。(もちろん国によります)
発音が国・地域によって変わるため、どんなに日本で英会話をしたとしても、最初その国に馴染む為にはある程度の時間が必要と考えます。
2:日本で外国人と英会話できるコミュニティがあれば、そちらに参加して英会話に慣れておくのも良いと思います。
(今は比較的安い価格でオンライン英会話も出来るので、そちらも良いと思います。)
➂海外就職後のキャリアパスも考えておく(海外就職自体は手段であり、目的でないこと)
旅行で良いので興味のある国に一通り行ってみるのが一番かと思います。そこで現地の空気、食事、国民性は何となくでも掴むことが出来るので、
費用は発生しますが、最終的に決断できる一つの材料にはなるかと思います。
それで海外就職を諦めたとしても、自身で納得がいくと思います。
➁言語
1:英語でのコミュニケーションはどの国でも必要なので、中学程度の英語の勉強をしておく必要はあると思います。
過度に恐れる必要は無いと思うので、最後は飛び込む勇気が必要だと思います。(もちろん国によります)
発音が国・地域によって変わるため、どんなに日本で英会話をしたとしても、最初その国に馴染む為にはある程度の時間が必要と考えます。
2:日本で外国人と英会話できるコミュニティがあれば、そちらに参加して英会話に慣れておくのも良いと思います。
(今は比較的安い価格でオンライン英会話も出来るので、そちらも良いと思います。)
➂海外就職後のキャリアパスも考えておく(海外就職自体は手段であり、目的でないこと)
プロフィール
『知識、経験、語学力を全く持たず、未経験の業界に就職した2年後の現在』ベトナム・ホーチミン在住2年 Y.Oさん 30歳
海外就職自体は手段であり目的でない
日本の大学を卒業後、人材派遣会社で派遣スタッフの管理を2年、経理業務に1年従事。その後ホーチミンの人材紹介会社に就職、新規営業や候補者との面談や客先への紹介を行う。海外での生活や仕事に挫折して、一度帰国するものの一念発起してホーチミンでの仕事に再挑戦。
Y.Oさんのはじめての海外就職体験談はこちらをクリック
Y.Oさんのはじめての海外就職体験談はこちらをクリック